« 時代の流れと言えば | トップページ | でまごーぐ »

08/25/2015

自律飛行

・・・能動的飛行? というのもちょっと違いますか・・・いずれにしてもそういう「飛行」ではなくあくまでも「滑空」であります、これは。
糸を使わずに飛ぶクモを発見(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。・・・なんで「糸を使わないで空を飛ぶ」「クモ」というのが珍しいか、と言うと。実はクモ(基本的に網を張るクモ)は「糸を使って空を飛ぶ」ことができます・・・幼少期ですが。
卵から孵ったクモの仔たちは高いところに上ります。そしてお尻から糸を出して・・・風をつかまえて乗ります。つまり「滑空」であります。
これは同じ場所に多数の仔がいるよりも散らばった方が効率がいいからでもあります(場合によっては共食いするので)。そしてばらばらに散った先で大きくなってまた仔を作るわけです。もちろん、その頃にはもう飛ぶことはできません。小さくて体重の軽い仔の頃だけの話であります。
当然のことながらこの手のクモは日本にもいます。いや、フツーにいます。春先に仔グモが固まっていたらこれから飛ぶか、あるいは風の影響で集まってしまったのか・・・そのどっちか、ということがよくあったりします。

対して↑のクモは習性として「滑空」しています。・・・たしかに「飛ぶ」・・・自らの意思で浮力を得る・・・いや、浮力は得てるから翼などの器官を利用して空中を移動、しかも能動的に・・・というのとはちょっと違っていますが。それでもムササビとかヒヨケザルとかトビトカゲなんかと同じ方法であります(逆に言えば鳥やコウモリとは違う、ということになりますが)。
・・・もちろんこの方法だと一回高いところに上る必要がありますけども。
そのため「上から落ちても地面にまでは至らないように」ということでこういう習性になったのかも知れません。樹上生活に「専念」するため・・・とか。ああいう熱帯雨林では樹の「てっぺん」「中ほど」「根近く」で生活相が大分異なるもんであります。その「差」は思う以上に大きいもので・・・注意を要するものだったりします。人間で言えば他の星に行くようなもんでしょうか・・・そのためこういった「回避策」は重要なわけです。

ところで。↑落下実験「自由自在に滑空できる虫を探している。調べ方は単純で、高いところから虫を落としてみるだけだ。」(「」↑記事より引用)というのは・・・結構乱暴に見えますが、一つの方法だったりします。もちろんその虫の適性とか行動を熟知していないといけませんが。実際、アリなんかだとかなり上手に「滑空」する、というのは前々から知られていたことでありました。なんでかと言うと・・・まあ、やっぱり「実験」があった、ということだったりします・・・前々から。

01:00 AM | 固定リンク