« んじゃどうするんだ | トップページ | 二つほど 7/9 »

07/08/2015

滑走路ではなかったらしい

・・・タイトルの意味は、まあ・・・分かる人だけ、ということで・・・。
ペルー・ナスカの地上絵、山形大のチームが新たに24個発見(Yahoo!:毎日)。よく知られている「ハチドリ」や「巨人」などですが、共通しているのは「一筆書き」であること。そして・・・「地上からは十分に確認できない」ということになってます。
実際、ほとんどの地上絵は航空機の発達によって「新発見」されたものがほとんど。そのため「上から見下ろすために作られた」という認識になっていました。宇宙人とか飛行する古代人のため・・・という話はその辺から来ています。

実は地上絵にはいくつかタイプが存在するそうで。有名な「ハチドリ」「サル」などように大きなものと、それよりも前の時代に描かれたとされる小さい方。今回の「リャマ」もそっちの方であります。
意匠的な面でも違いが見られるため、いくつかの説が存在しています。・・・一番有力なのは違う人たちが描いた、というところでしょうか。
「描き方」も縮小した「ひな形」をヒモや棒で大きくしていく方法とか、そういうものも提唱されています。少なくとも飛びながら描いたわけではなさそうで。さらに、別に「空から見下ろす」必要はないもんなんじゃ・・・とも思われますが、雨乞いの儀式用に歩く(そのため一筆書き)ルートだったのでは、という説もありますんで、やはりこういった形状やあの大きさは必要だったのかも知れません。

ただ・・・いくら世界遺産とは言え「知らなかった」ということもあり得るわけで。少なくとも真意が失われた現代においては「タダの砂利の溝」みたいなもんであります。すでにいくつかの地上絵には道路が作られていたりします。今回の地上絵はさらに住宅地に近い、とのことで・・・ということは探せばもっとあったのかも・・・保全、というのは早急の課題となりそうなんですが、実情はどうなってるんだろうなあ、と。

02:52 AM | 固定リンク