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07/31/2015

なんこう

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)であります。やっぱり難航する・・・。
新薬データ保護「12年」「5年」米と各国ぎりぎりの交渉(Yahoo!:毎日)。著作権は「没後70年」「非親告罪」という方向に落ち着きそうなんですが(これだってそれなりの騒ぎは覚悟する必要がありますが)「新薬データ保護」も結構荒れそうな勢いではあります。

「新薬データ保護」とは新しいクスリを開発した場合。その詳細なデータを他の企業などが利用できないように「保護」することで、特許のようなものであります。
こういう薬品の開発に限らず新しい技術の開発というのは日進月歩で、常に新しい技術が開発されてそして拡散していきます。そういう意味では数年も経ってしまえば「古い技術」と言えないこともないのですが、クスリですからまだまだ役に立つわけです(もちろん薬の方向性や内容にもよりますが)。
テレビでCMやってたりする某有名な痛み止めとか。第一類で市販薬にまでなってますが、すでに「後発医薬品」つまり「ジェネリック医薬品」が出ていたりします。直接開発した会社ではなく他の会社から安く発売される。

・・・ということは国際的にも安く買えるわけであります。保護期間が過ぎて他の会社が安く開発したら安く買えるようになる。しかし薬を開発する側すると保護期間が長い方が「儲け」を長いこと独占できます。・・・あえて「儲け」としましたが、単純に利益だけの話ではなく。新薬の研究や開発には相当な資金が必要であります。それが回収しにくくなる、となれば企業の方にもダメージが溜まっていくことになります。
開発する側にとっては長い方がいいんですが、買う側かられば短い方がいい、という・・・その辺から交渉が難航しております。

米や日本は「開発する側」ですから長い方がいい。でもオーストラリアなどは「買う側」ですから短くしたい。
・・・こういうのは他の関税関係でも出てくる問題と同種であります。「国家の利害」というのはその国特有のもので言っちゃなんですが他国からすれば「どうでもいい」ことで・・・なるべく自国の益だけを手にしたい。
今後もこういうのが続くと思われます。見方によっては醜い争いにも見えますが・・・こういうのはどこにでもある話っちゃあ、話なんで。個人間でもあることではあります。その辺から「外交」を考えてみるのも興味深い、かと。

01:07 AM | 固定リンク