« 感じ悪いよね | トップページ | 信天庵通信 7/17 »

07/16/2015

とうちゃく

米探査機、冥王星に到着(Yahoo!:毎日)・・・2006年に打ち上げられた「ニューホライズンズ」であります。9年以上の時間をかけてようやく目的地?である冥王星に到着しました。
この「2006年」には妙な符合?があって、「ニューホライズンズ」打ち上げ当時には冥王星はまだ「惑星(太陽系第九惑星)」でした。しかし打ち上げられた後に「準惑星(発表当時は矮惑星)」となってしまいました。・・・それでも重要性が高いことに変わりはないんですが。何しろ知名度としては惑星以外の天体ではトップクラスでありますし。
なお。冥王星が見つかった年に某イヌのキャラクターが生まれ・・・「プルート」と名付けられたのも有名な話であります。

今回「ニューホライズンズ」はちょっと特殊な到達方法をとってます。
通常、惑星などに探査機を派遣する場合一旦「周回軌道」に乗せます。その天体の周りをぐるぐる回る、衛星となって詳細なデータを取り続けます。こうすることによって時間的にも余裕ができますし何度かトライすることもできるのですが・・・今回は「すれ違い」となってます。つまり、冥王星の衛星にはならず高速ですれ違い様に画像などのデータを取って地球に送る一発勝負、ということに。
これはいくつか理由があったのですが、冥王星に本来ある5つの衛星。これとの軌道的な兼ね合いなどもあった、とのことで。一気に突っ込むにしても軌道計算が相当に複雑で困難だったとか。止むなくこういう形になった、ということだと思われます。

さらに間の悪いのことに冥王星到達直前に「ニューホライズンズ」に不調が発覚。なんとか直前に修復したようですが。
冥王星を通り過ぎた「ニューホライズンズ」はもう戻って来ることはありません。これから動力(あまりに遠いので太陽光発電ではなく原子力発電)が続く限り他の天体のデータを取り続け・・・かの先輩たち(パイオニアとか)のように太陽系外を目指します。そのために物理的なディスクではなく、搭載されているメモリに地球から太陽系外に向けてのメッセージを送信して記録させる予定、とのことであります。・・・なんで後から記録するか、と言えば今はメモリが作業で手一杯なので作業が終了して空きができてから、なんだそうであります。

再び・・・なお。「ニューホライズンズ」には冥王星の発見者であるクライド・トンボーの遺灰の一部が納められてあるとのことであります・・・。

02:07 AM | 固定リンク