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07/07/2015

んじゃどうするんだ

結局ギリシャ国民はEUによる「緊縮策」に「NO」を突きつけたわけですが。
国民投票「NO」疲弊国民が選んだ「尊厳」(Yahoo!:毎日) 8割9割の国民が~と言うわけではなく。割合から言えば投票数の6割ほどが「NO」を選択した、ということであります(でも残り4割が「YES」か、と言えば全部がそうではないんですが)。
何に「NO」か、と言えばEU提示の緊縮策。今よりもさらに出費を抑えなさい、でないと援助はしませんよ・・・という提案であります。

借金まみれであります。国の借金、というのは個人もそうですが信用に直結します。「借りた金も返せない奴なんて」と知り合いを鼻で笑うよりもさらに大規模に信用を失います。・・・場合によっては国が立ち行かなくなるほどに。
さらに周囲の国にも影響を与えます。取引のある国はもちろん、近隣の諸国にまで。・・・場合によってはこれが引き金となって世界的な不況に突入する、という見方もあります。

その原因の一つはEUであります。ヨーロッパ共同体。文字の通り「共同体」で、どれか一国がコケると他の加盟国にも影響が出ます。・・・そのため加入にはかなりシビアな面があるんですが、まあ、その、ギリシャはちょっと。その辺もあるのかも知れませんが、現状では明らかにお荷物になりつつあります。これはもうギリシャがEU脱退すればそれでいい、という問題ではありません。脱退するのならここまでこじれる前にすべきだった・・・のかも知れませんが、なんか現首相の言動を見てるとまだEUにすがるつもり満々なような気もします。

ちょっと日本人には理解しがたい発想なんですが「金貸してくれるならとことん貸してくれ」的な発想と言うか「貸してくれる奴の方が責任負うべきだ」的な物言い、と言うか。今回の国民投票にしても「NO」と言うことはつまりどっかからの金策がついた・・・というのが日本人的な発想と思われますが、どうもそうではなく。
「首相がそれでもどうにかできるって言うから」というのが・・・どうも。

ただ、国民も本気で踏み倒しを連発したいわけではないようで。ただ・・・もう疲れちまった、と。年金はがんがん減らされる、就職口はない。ここからさらに緊縮なんて・・・と。
・・・考えようによっちゃ政府に一番責任があるような気もしますが。数年にも渡って結局何もできなかったわけで(少なくとも表面上は)。こういう国にこれから援助する国、つまり返ってくるアテもないのに金貸してくれるような国や組織があるのか、と言うと・・・。

実はいくつか候補?が出てます。いずれもなかなか一筋縄ではいかない連中であります。大丈夫かな?

02:39 AM | 固定リンク