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06/11/2015

呑むチンパンジー

ヤシ酒を飲むチンパンジー、「飲み会」も(Yahoo!:AFP=時事)。もちろんチンパンジーが発酵のことを知っていてヤシ汁から酒を作っている・・・というわけではありません。地元の人間が甘いヤシ樹液を採取する容器。そこへたまった樹液が天然の酵母によって発酵してできた「酒」を好んで呑むチンパンジーが現れ始めた、ということであります。

酒、とはつまりアルコールを含んだ飲料であります・・・。
日本では法律で禁止されていますが、実は「酒」というものを作るのはそれほど難しくはありません。・・・単純に「アルコールを含んだ飲料」というだけならパン作りに使うアレと熱帯魚飼育には不可欠な器具かコタツがあればカンタンに作ることができます。
・・・繰り返しますが・・・日本では↑これだけでも違法です・・・。
これがギニア辺りならアレだけあればこういった糖を含むものはアルコールを発生させやすいと思われます。アレはどこでにもあるものですし。目には見えませんが。

するとここへ来てちょっとした疑問が湧いてきます。アルコールという物質そのものは生命活動には必須、というわけではなく。これを酒として楽しむのはまた別の目的から、ということになるのですが・・・じゃあなんで呑むようになったのだろう、と。言っちゃ何ですがなくても生命活動は維持できます。
アルコールを分解する機能、というのは人間は持ってます(持ってなかったり機能の弱い人もいますが)。チンパンジーもどうやら持っているらしい。そこで共通の祖先からこの遺伝的特質を受け継いだのでは・・・というのが↑記事の論調であります。これにより酒を呑んでもカロリーなどを獲得できるようになった、と。

・・・あらかじめこういう機能があったのか、それとも「共通の祖先」とやらが獲得していたのか・・・しかし動物(哺乳類)では結構よくある機能のようですし。実際、好んでアルコールを摂ろうとする動物も結構いたりします(甘そうでウマそうだから、というだけかも知れんのですが)。
本当は・・・なんか別の目的?があって獲得したけど結果的にアルコール分解能力になったのかも・・・とか色々考えてしまいます。生き物というのは後天的に獲得した性質を遺伝的に継承できることが、実は・・・100%不可能というわけではなかったりしますし。

12:32 AM | 固定リンク