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02/28/2015

鉄道は何のために

青春18きっぷでは北陸に行けない(Yahoo!:J-CASTニュース)。まあ、そんなことになるんじゃないか、とは思ってましたが・・・何とかならんもんですかねえ、これは。
実際東北などの「在来線? JRは基本的にタッチしません」区域はすでに18きっぷが使えなくなってるわけで。・・・ここも18きっぷで通れるようになると・・・多分採算面などに影響が出るから、とは思うのですが・・・。
・・・そこまで在来線キライなのかなあ、JR。とかそんなことも思ってしまいます。豪華でキレイな列車だけが日本の鉄道、というものでもありますまい。
青春18きっぷ(Wikipedia)

「青春18きっぷ」とは基本的に「JR全線、普通列車なら大抵乗れます」というもので・・・「途中下車OK」「一枚一日限り」というルールもありますが、新幹線や特急・急行には基本的に乗れません。つまり、いわゆるローカル線とかふらりと列車旅に出る、という場合にももちろん有効ですし・・・お金はないけど時間はある、という場合にも有効であります。
1万円ほどで期間限定で入手でき、五回分を一枚で発売。今は「五回分一緒」ですが過去には「五枚ばらばら」で売っていたので例えば友人に一枚あげる、とかそういう使い方もできました(某大学の生協では独自に分売、とかやってましたが)。その後分売はできなくなったので(五人で同時に使うことは可)今のようになったんですが・・・。
これまでは「特例」として「特急しか走ってないなら仕方ない」的な区間もあったんですが・・・JRの「在来線移管」が進むとそうではないない場合も増えてきました。

・・・自分も昔に関西圏から青森までこれで数日かけて行ったことあるんですが・・・今はちょっと無理のようであります。そういう区間が北陸にもできる、ということであります・・・。

「鉄道はどうやっても飛行機にはスピードで勝てない」と言われております(実際には空港へのアクセスとか駅への行き方によって条件が違ってきますが)。じゃあその分リッチさで勝負しよう、というのが最近のJRの方向性かと。・・・それはそれで間違ってないと思います。思うのですが。
同時に「公共交通機関であるということ」も忘れて欲しくないなあ、と。
都市部では環状に運行する電車もあって、駅へ行けば昼間ならさほど待たずに電車に乗って「どこか」へ行けます。が、地方では「列車は遠出するためのもの」になりつつあり・・・実際そういう場では↑のように「旅行のため」の列車が有効になるかと思われます。・・・しかしそういう路線でも今でも「生活のため」に利用している人たちがいる、という事実もあるのです。

クルマに乗れない人たちもいる。そういう人たちが移動するにはバスか・・・列車が必要なのです。
なんかそういう部分を切り捨てる最大の場面が「北陸には18きっぷでは行けない」になりそうな気がして。変わっていくのは仕方ないことなんですが・・・もう少し、何か残して欲しいなあ、と。

日本国民のみんながみんな豪華でキレイな列車に乗りたいわけではないのです・・・。

12:54 AM | 固定リンク