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09/12/2014
飼育下と天然下
ウーパールーパーが絶滅の危機に(AFPBNews)・・・メキシコであります。ウーパールーパーとは一定以上の年代の人には有名ですが、最近の人だと・・・「妙な生き物」とかそういう印象を持ちそうであります。予備知識も何もなしにその姿(↑記事にたくさん出てますが)見たら何が何だかよく分からない、一体どんな生き物なんだろう・・・とかそういう風に思うかも知れません。
正式な和名は「メコシコサラマンダー」・・・「サラマンダー」というのはファンタジー系だと「火竜」とかそんな感じで「火を吹く」的なイメージがあります。生き物関係だとトカゲの仲間にそんなのがいたりします(火は吹きませんがかなりゴツいトカゲ)。
片方は確実に爬虫類で、空想上のもなんだか爬虫類っぽい「サラマンダー」ですが・・・こっちの「メキシコ~」は両生類で、タマゴはカエルのようなものを水中に生みます。
タマゴだけではなく親になっても水中にいます。・・・こういう両生類はイモリとかサンショウウオなどと同類で。大人になると陸に上がるカエルの類とはちょっと違う両生類であります。
・・・いや、↑メキシコサラマンダーの場合、「親」にはなりますが「大人」にはならない、という・・・奇妙?な習性を持ってます(人為的に「大人にする」ことは可能)。一生子供のまま、みたいなものであります。
しかしそれでも様々な実験に使われる、特異な性質を持った生き物だったりします。
日本でも購入できます。特に届出も必要なしに。これは日本国内で養殖されているからで、現在輸出入は禁じられています。
が、原産地メキシコでは生息できる湖が激減。今はソチミルコ(Wikipedia)周辺のみ、となってしまった・・・。
これは日本のメダカみたいなもので、飼育下だと結構な数がいるのですが天然下では激減している、という・・・こういう生き物は増やすのがなかなか難しかったりします。元々の生息地が特殊な場合が多く(メダカの場合農薬の少ない小さな川)保護が難しかったりしますし・・・しかも飼育下だとフツーに見ることができるので「危機」という意識もなかなか芽生えない。
・・・そのうち「飼育もの」「天然もの」で性質なども変わってしまうのではないか、とかそんな風な考え方も。ただ飼育してたのを放せばいい、という問題でもないのであります。
01:49 AM | 固定リンク