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09/03/2014
受け入れるのは、いつ?
またこういう話なのですが。
アニメやマンガは犯罪に影響を与えるのか(Yahoo!:おたぽる)。そりゃあ・・・与えるでしょう。世の中の事象で「犯罪に無関係」なんてものは存在しないでしょうし。
ただ「マンガやアニメ観てたら100%犯罪に走る」ということはあり得ないわけです。よくある反論で「残酷なアニメやマンガは規制するのになぜ毎回人が殺される実写ドラマは規制されないのか」というのがあります。・・・ドラマだって規制されていないわけではないのですが、大抵の場合は「自主規制」で法整備しよう、とまではいってない。
自分は単純に「世代の問題」が大きいと思ってます。世代的にマンガやアニメを受け入れることのできない世代がまだ世の中では中心なわけで。あと・・・20年とか30年くらい後でしょうか。その頃になったら「なんでこんなアホな議論してたんだ、こいつらは」的な空気に・・・いや、さすがにそこまではないか・・・。
例えば今の高校生から大学生、なんてのは身近にすでにそういうものがあったわけです。親の世代もそういう状況だったりして。小学生くらいになると家庭でアニメやマンガ、ゲームは当たり前になってるところも多いかと。
もちろんそうではない家庭もあるわけですが・・・。
「本」という媒体があります。これは活字のみ、もしくは活字+挿絵のエンターテイメントで、今現在世の中で主流になってる、あるいは主流を監視できる世代からそれこそ小学生まで楽しむことのできる媒体であります。
しかし過去には「焚書」や「発禁」という規制がありました。・・・いや、規制そのものは今でも残ってます。禁止用語などなど。でも今はさほど気にならないようになったのは、一つは時代がそういう時代になったから(強制的に規制する必要のない時代になった)そして・・・全世代で受け入れられるようになった、とそういうことではないかと思っているのです。
「文字」によるエンターテイメントがいつから始まったのかは定かではありません。・・・そもそもは史書や教科書のような扱いだったわけですが、それが、いつ「エンターテイメント」として確立したのだろうか、と。日本では江戸期頃に「職業絵師」「職業戯作師」といった人たちが本格的に現れ始めましたが、その前からそれに類した人たちは存在していたわけです。
その草創期というのは・・・どんなもんだったんだろうか・・・。
当初は受け入れられなかったんではないか、と。一部の人にしか。それがどんどん広まっていくには時間がかかります。人間が全くそれまでとは違う価値観を抵抗なく受け入られるのはごく初期、つまり子供の頃だけのことで・・・基本的に加齢と共に「自分の世界」を守りに入ります。そうなると新しいエンターテイメントなんてどうやっても受け入れるわけありません。
「本」「書」「絵画」もそういう迫害?された時期があったのかも知れない、というのが自分の考えであります。それを解くにはどうしても時間が必要。
・・・ドラマや実写映画はそれなりに時間をかけてきてる、と言う風に見ることもできます。観劇の習慣は結構前からありましたし。ただ、昭和の頃にやはり迫害?されてきているのも事実です。
マンガやアニメ、ゲームはまだまだ若い媒体ですし、長い目でやっていかないと関係してる側も体力もたないと思うのですが・・・日本というのはこういうとこ、おかしな国で片方で「クールジャパン」とか言って持ち上げるくせに片方で「キモい」と言って蔑むわけで。・・・こういうとこのギャップも埋まるのに時間かかると思うんですが・・・しばらくは混乱が続くんでしょうなあ・・・。
01:11 AM | 固定リンク