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09/30/2014
第三という印象ではないような
海外と若干「自転車」の立ち位置が違うのが日本ですし。こういうのはアジアとヨーロッパの違い、てのもあるかも知れませんが。
都心でシェアサイクル事業拡大、「第三の交通機関」への整備着々(Yahoo!:SankeiBiz)。・・・「着々」? たかだか数十か所程度でそう言われてもなあ・・・一応?東京オリンピックまでに拡充、という目標のようなのでそれまでには・・・ということかも知れませんが。
モデルはヨーロッパの都市部にある「シェアサイクル」かと。町中にサイクルポートがあって、その場で借りて他のポートへ返すこともできます。支払いはクレジットカードが中心のようで・・・現金というのはあんまりないような。
・・・すでにこの辺で日本との違いが出てきてるような。
まず、これは↑記事でも触れられてますが、日本はヨーロッパと比べて圧倒的に個人所有の自転車が多いです。あっちでは「スポーツ」ですがこっちでは「生活の足」だったりします。これは文化や歴史が絡んでくるのでカンタンに比較したり「どっちがいい」と言い切れるもんでもないんですが。しかしこの時点で
「貸し自転車に乗る地元民がいるだろうか」
という問題があぶり出されてきます。駅前の駐輪場に停めるより安い、と言っても「レンタカーより自家用車」意識の強い日本ではなかなか進まないような。・・・ポートの数がもっとあればまた違ってくるかも知れませんが。つまり、駅以外のどっかに行こう、と思っているのならやはり自分の自転車が欲しい、ということになってしまうわけですが、その「どっか」にも貸し自転車で行けるならまた違ってくる可能性も高いわけです。
そして「支払い」と「乗り逃げ」の問題。
クレジットカード払い限定ならこれらにもある程度対応できるかも知れませんが・・・やはり現金払いが中心になるかと。もちろん先払いで月額いくら、ということもできるわけですが・・・それだけにすると今度は地元民の利用頻度だけが上がることになります。ふらっと訪れた旅人には優しくないわけで。
でもそれでも「乗り逃げ」にはちと難しいですか・・・。
その辺はモラルの問題になるかも知れませんが。もちろん他にもいくつも方策はあるんですが(例えば自転車のデザインや機能をシェアサイクル限定にしてしまって「目立つ」ようにする、とか)・・・さて。
しかしいずれにしてもやはりポートの数が、なあ・・・今後どのくらい増えるのやら。そこが一番の問題かも知れません。
あるいは・・・その前にインフラもありますし。現状では「都心で自転車」というのはよほど図太い人か慣れている人か、ということになってるような。自転車専用道もほんのわずかですし。そしてやはりモラルの問題も。
その辺を全部片づけて初めて「着々と準備が進んでいる」ということになるような気もするのですが・・・そもそも第一も第二も何もなくフツーに生活の一部になってるのが自家用自転車ですし。そこへ「レンタル」をねじこむ、というのは・・・なかなか難しいと思いますが。
01:25 AM | 固定リンク