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07/12/2014
今さらなような
懐かしの人気漫画復活の理由(Yahoo!:THE PAGE)。うーむ、まあ、今さらと言うか何と言うか。結局今現在一番有利?にお金を使える世代にターゲットを絞ると「懐かしの人気漫画」になる、ということでしょうか・・・。
その世代が注目するモノ、欲しがるモノを提供する、という意味ではたしかに間違っていません。むしろ当然の戦略なわけですが。
ただ、何でもかんでも「リバイバル」というのはどうなんだろう、と。
「続編」「実写化」「リメイク」と様々なモノが出てきていますが、例えば「設定だけ借りて全然違うモノを造る」というのはなかなかお目にかかれません。・・・いや、コレ、かなり難しい話なわけで。版権や出版関係の権利はもちろん、造る側にも相当なハイスペックが要求されますし。何しろ場合によっては「神」同然の先生をきちっと継承してなおかつそれを越えないといけない・・・。
・・・んじゃあ本人にもっと作ってもらおう、というのが最も単純な選択肢であります。さらにプラットフォームを変えてしまえ、アニメやマンガの二次元から実写化の三次元にしてしまえ・・・という方向もあります(ただし成功例は少ない)。
そんな中「ドラえもん」はどうなんだろう、と個人的には気になってます。
作者は存命ではなく(非常に密接に関わってきた方はおられますが)ネームバリューも最大級。ただし現在でもアニメは制作されていますし権利を預かる側がシビアなのかあまり表に出そうとはしていません。・・・最近になって旧作映画のリメイク、とか3D画像化、とかやってはいますが・・・。
そういう「かせ」があるのでやや変化球めいた「創作」がなされています。CMがいい例で、某自動車から何から。あるいは設定だけもらったマスコットキャラとか。無理に「作り直し」ではなく側面から攻めてきている観があります。
これが最良、というわけではないんですが・・・。
本来ならこういった「旧作」に頼らず現代の新人なりベテランなりの「新作」をもっと世に出していくべきであります。そもそも「神作」と呼ばれる超人気作品だって実際はかなり後になってブレイクした、とか作者は実はこういうのは作りたくなかった、とか色々な話が出てきます。これらはそのまんま今の「新作」作ってる人たちにも当てはまる話ばかりであります。
人気が出ちゃったからじゃあそのオイシイとこだけもらおうか、的な発想では・・・今後どうなるんだろう、と。オイシイもニガイもマズイもアマイも何もかも全部、という覚悟?みたいなもんがないと・・・これから30年40年経ってもまだ「ドラえもん」「北斗の拳」「タッチ」が主流、とかそんなことになったら・・・?
02:04 AM | 固定リンク