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07/30/2014

オオアリクイに・・・

なんかこんな題名のスパムメールが出回ったことがありましたが。
オオアリクイ攻撃により死亡例も・・・遭遇リスク増に懸念(AFPBBNews)。ブラジルの話であります。
オオアリクイは世界的に見ても珍獣中の珍獣であります。食べるのはアリ(正確にはシロアリの類)中心で、体格から骨格からそのために特化したものになっています。前足の長い爪でアリ塚を壊して、長い舌に中のアリをくっつけて食べてしまいます。
こないだとある番組で取り上げていたのですが。むやみやたらをアリ塚を壊して回るのではなく、あちこちのアリ塚を少し壊しては食べ、少し壊しては食べ、を繰り返すのだとか。こうすることでアリの全滅を防いでいる、とのことであります。

が、アリ塚を壊す前足は凶器となり得ますし、その巨体にはかなりの力を秘めています。その性質上人間を襲うということはまずあり得ませんが・・・結果として、ということはあり得るわけです。・・・その悲劇を防ぐためにはお互いの領域には入らない、というのが一番なのでしょうけど、なかなか難しいことではあります。

アリを食う動物、というのは他にもいることはいるんですがここまで特化しているのはアリクイの類だけではないでしょうか。
こういう「方向性のはっきりしている動物」はちょっとしたきっかけで滅んでしまうことがあります。・・・例えばアリがいなくなったらそれでおしまいであります。
しかし・・・それだけではなく。かなり危ういバランスで生物というのは生き長らえているもんであります。・・・これは人間にも言えることですが・・・。

04:21 PM | 固定リンク