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05/03/2014

新しいんだか古いんだか

「汚名挽回」は間違いではない・・・国語辞典編纂者がツイート(Yahoo!:ねとらぼ)。これまで、と言うより現在の「常識」では「汚名」つまり不名誉なことを「挽回」取り返す・・・となんだかヘンな意味になるから間違いだ、ということになっていたわけです。
しかし「挽回」には「元に戻す」という意味もあって、そちらで使うなら「汚名を元に戻す」という意味合いになります(実際に1970年代にはそう使われていた、というのが↑での説でありますけども)。↑記事中の「疲労回復」も言われてみれば「疲労」を「回復」する、ということでヘンな意味合いになってしまいます。

しかし、まあ・・・コトバというのは変化していくのが当たり前なわけで。
今の意味をそのまま次世代に・・・! というのは当然、という風潮もあります。一方で最近になって↑こういう今はこうなってしまったけどあくまでも「誤用」ではない・・・と間口が広がってきている、そんな空気もあるにはあります。
・・・一時期は言葉狩りみたいなことにもなってましたし。さすがに、あそこまでは・・・。

個人的に「変化してるなあ」と思うのは「全然」の使い方であります。自分はなんとなく「マイナスに接続する」・・・「全然できない」「全然走れない」とかそう思ってたんですが。実は別に「プラスに接続する」も間違いではなく(むしろマイナスに限定する方が誤用?)「全然大丈夫」「全然行ける」というのも最近はフツーに聞かれるようになりました。
・・・実はちょっと違和感感じたりするんですけど、まだ。でもそういうとこからも「コトバの変遷」というのは始まっていく・・・のかも知れません。

02:00 AM | 固定リンク