04/09/2014
南下?
実際はもっと広がっているかも・・・?
愛知で犬のふんからエキノコックス卵(Yahoo!:読売)エキノコックスとは寄生虫のことで、これに感染すると重い肝機能障害を起こして大変な状態になる可能性があります。しかし基本的に日本では北海道限定とされてきていたんですが・・・他の地域でもいくつか例は見つかっているそうであります。
→エキノコックス症(Wikipedia:一部画像閲覧に注意)
本来は「イヌなどの肉食動物」から「ヒツジなどの草食動物」を行き来する寄生虫であります。
日本で北海道に多いのは「キタキツネ」と「ネズミ(エゾヤチネズミ)」の捕食関係がしっかりしているから、とも言われています。肉食動物が草食動物を食べる・・・肉ではなく幼虫のいる内臓を食べる・・・ことで肉食動物に感染して、体内で卵を産んで、ふんと一緒に外へ拡散されます。それを今度は草食動物が何らかの事情で口にして、体内で育つことになりますが・・・こういうサイクルは都市部ではなかなか成立しにくかったりします。
ヒトは立場的に草食動物と同じです。つまり、何らかの事情でふんに入った卵を体内に取り込んでしまうと病気になってしまいます。
・・・まあ、直接食べる、ということはないんですが・・・例えば生水。どこからどんなものが紛れ込んでるか分かりません。キレイな川だなあ、と一口飲んで感染、ということもあり得るわけです(矢口高雄の漫画にそんな話があったような)。
そして・・・この病気、発症が遅いことでも知られています。10年くらいしてから本格的な症状が出ることもあり、エキノコックスが原因、と分からずに治療が遅れることもあります。
・・・北海道では知られている病気なんですが本州ではあまり知られていない。こういうとこから妙な噂が広まったりしなければいいんですが・・・予防としては生水は飲まない、野良犬には近づかない、などなど、という基本的?なことだったりします。知っていれば慌てる必要もない、と思うのですが・・・さて。
02:35 AM | 固定リンク