« 当たりのみ | トップページ | 送信はしているけど »
04/21/2014
夢の国じゃない
封建社会から一気に現代へ…ブータンを変える携帯電話(AFPBBNews)。そりゃあ、便利なものだったらどんどん広まっていくと思われますが。それが「文化の破壊者」的なものであっても…ニンゲンというのは基本的に怠け者なのですから。
ブータン、と言えば牧歌的な風景が広がる穏やかな国…というイメージですが、民主主義が認められた2008年以降、変わりつつあるのも事実です。
「国民総幸福量」(Gross National Happiness:GNH)という指標はある意味で現代の生産重視の姿勢に対して対極にありそうな印象ですが…何かを「作る」「売る」「買う」ということは結局「誰か」との関わりを持つことになります。そういうものが全くない、自国内だけで十分に回っていける…というのも一種の幻想で、実際にはどこかで関わってしまっているものであります。
一例として日本の鎖国があります。
教科書などでは「当時は完全に国を閉ざして…」となってますが実際は長崎にはオランダ人や中国人などが来ていたわけです。さらに西洋のものも入ってきている。完全に100%孤立というの原則としてあり得ないことだと自分は思ってます。
ブータンはようやく外へ目を向けたわけですが…そうなると国外の便利なモノがどうしても欲しくなります。そのうち自国内でも作ろう、とする動きが出てくるかも知れません。
…そうなったからと言っても。なんかイメージと違うなあ、と言われても。別に夢の国ってわけでもないわけですし。そういう流れになっていて、無理に逆らうか流れに乗るかはブータンの人たちが決めることであります。
↑記事だけではどういう風にしていくのか、とかそういうことまでは触れられてませんが。しかし…今後何らかのアクションはありそうであります。…そりゃ、本音では外の国の人たちはほとんどが「夢の国:ブータン」的なものを期待していると思うのですが(自分もそうですし)やはり変わっていくのもまた世界、とかそんなことも思うのです…。
02:09 AM | 固定リンク