12/07/2013
「その他」の危惧
特定機密保護法成立(Yahoo!:時事)。やっぱりやっちまったか、というのが大きなとこなんですが・・・成立の過程で大モメのあった法案、というのは過去にもあったわけで。まだまだ今から「修正」は可能ではないか、というのが個人的なとこなんですが・・・廃案、ねえ。今までもこういう法案が出るたんびに廃案になってきてる、というのも事実なわけです。
この法案・・・いや法律は↑記事にもある通り防衛、外交、スパイ活動防止、テロ防止の4分野で「秘密」を作り、これを暴露した場合に罰を科す、というのが大まかな内容であります。
ではその「秘密」をどこで決めるのか・・・が与野党の対立となってきてました。
法案では総理大臣や内閣府による、とされてきてそれも大きな問題に(しかも採決直近でそれを言われちゃなあ、と)。政府とは別個の第三者機関の設置も明言されていますが、どこまでの権限が・・・などなど。そこら辺が「議論が尽くされていない」という野党の反論の根拠になっています。
そういうところではザル法、という言い方もできるわけです。文民統制と言いますかシビリアンコントロールと言いますか。国会など他の機関を通して決定すべきではないか、と。
・・・そんなこと言ってもなあ・・・結局与党のままになった今の野党にそんなこと言われてもなあ・・・時間かけて実現とかできるんだろうか、とかそんなことも思ってしまうのですが。
一昨日になりますか、強行採決に対して野党の方々が放った決まり文句があります。
「こんな数の暴力では民主主義は崩壊する」
民主党が言いますか? それを? 無知な数の暴力で幅を利かせてきたのはいつのことでしたかね?
「こんな暴挙はかつての政治でもあり得ない」
いつの世もやってますよ、こんなこと。こんな採決いつものことじゃないですか。強行採決に反対してみっともなく「牛歩戦術」とかノロノロのたくた国会内を歩いていたのはどこの党でしたっけ?
これから野党のすべきことは「与党はこんなヒドいことをした、だから許せない。次の選挙では落としましょう」ではなく監視機関が未熟だ、というのならそれを強化する動き、対案を粘り強く働きかけていくこと。そして極論述べて不安を煽って追い落とそう、ではなく建設的な論議を巻き起こしていくこと。
不安定で解釈が様々にできてしまうからこんな法律消してしまおう、という力はあなた方にはないはずです。じゃあ、良い方向へ進むように修正していったらいい。そのためにできることはいくらでもあると思うのですが?
個人的には国家の秘密を守る法案、というのは必要だと思ってます。でもそこへ色々な思惑が絡んできて日本は「スパイ天国」みたいな言い方をされていた時期もあります。・・・そのままでいい、とは誰も思っていない、と思うのですが・・・どうなんでしょうね・・・?
02:27 AM | 固定リンク