12/13/2013
さきおくり・・・
まあ、いつものことっちゃあ、いつものことなんですが。
軽減税率、導入時期あいまいに・・・「消費税10%時」(Yahoo!:SankeiBiz)。つまりいつやねん、はっきりせい、というのが大勢なようであります。
「消費税10%引き上げ時」だと10%に上がった時点で導入ですが「消費税10%時」だと引き上げた後しばらく経ってからでもOKということになるわけで。自民・公明での「ミゾ」からこういう表記になったとのことで・・・昼の情報系番組ではほとんどの扱いが呆れたようなもんばっかだったのが印象的だったと言うか、そういう小手先のテクニックだったってバレちゃってますよ・・・と。
なおのこと政治不信?が進んでしまいそうな、そんな状況ではあります。
今回の「軽率減税」というのは消費税のように基本的に「直接」徴収される税金などについて、一定品目は減税もしくは非課税にしよう・・・というものであります。消費税のような税金を導入している国では4分の3ほどがこういった「軽率減税」方式を採用しているとか。
・・・今回の「減税」の目的は消費増税という明らかに政権にとって衝撃的となる(消費税に絡んだ政権は大抵短命です)事態を少しでも和らげよう、という目的でもあるようで。
ただ、コレ、かなりややこしくなっているのが現状だったりします・・・。
前にイギリスのことを書きましたが。「レストランのような場所で食うと課税」「持ち帰りなら非課税」ということで値段に差ができてしまう。・・・じゃあ、レストランからの持ち帰りをその場で食べてしまえ、ということになってきてるんだそうで。これはイギリスだけではなくドイツでもそういう例がある、という話もあります。
要は「ぜいたくなもんは課税」「生活に必要なものは非課税」としたところ、システムがややこしくなってしまった・・・ということであります。
例えば。では日本では米とミソ、それに醤油は非課税にしよう。もちろん米は生のまま(つまり家で調理するのが前提)、ということにすると。
まず「じゃあパンしか食ってない連中はどうするんだ」ということになります。さらに米とミソと醤油だけで生活するのは・・・さすがに難しい。
「では生鮮食品の魚と肉、それに生の野菜も非課税に。小麦は・・・パンだけ」
この時点で「穴」がいっぱい出てきます。どういう肉と魚を「生鮮食品」とするのか? 国内産限定なんかにしたら値段が高騰しますし、輸入する時は冷凍ですから「生鮮」じゃない。生の野菜が非課税ならレストランの生野菜サラダはどうなる・・・それに小麦製品はパンだけでなし。
過去に日本では「ぜいたく品に課税しよう」という物品税(消費税導入時に廃止)というのがありました。が・・・これも境界が曖昧だ、ということで散々非難を受けてきた、という歴史があります。
・・・こういうのをすぱっと解決できる方法があれば軽率減税も実現しやすくなるのですが・・・すでに混乱?の起きてる国もありますし。「じゃあ、やらない」というわけにもいかないのも現状なわけで。そのため↑のようなあいまいな表現になったわけで。先送りしたって解決なんかできるわけもないのですが・・・そもそも議論とかするつもりあるんだろうか、とかそんなことも考えてしまいますが。
02:46 AM | 固定リンク