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12/23/2013

競うもんでもないような

美味ければそれでいいような気もしますが・・・。
「讃岐うどん」に負けるな「大阪のおうどん」の世界戦略(Yahoo!:産経)。「切り口が違う(讃岐は四角で大阪は丸)」というのは言われてみればたしかにそうであります。
でも日本のうどんは讃岐と大阪だけ、というわけでもなく。「麺」と「ダシ(汁)」の重なり具合がうどんの醍醐味の一つだとすれば、例えば関東風でも稲庭でもそれぞれに「味」が出てくるわけで・・・「味」というのは人それぞれの「好み」が凝縮したものですから、誰かにとって「イチバン」でも違う人にとってはそんなのとんでもない、というのが当たり前な話だったりします。

自分は関東の生まれなのですが。
ン十年前には関西圏に住んでました。その頃に最も「食いたいなあ」と思ったのが「関東風うどん」でした。醤油ベースのダシ汁にあまり腰のないうどん。・・・関西圏というのはやはり↑のような「大阪のおうどん」や「讃岐うどん」が主流なもですから、たまに帰省できた時に喜んで食べる、とかそんなもんだったわけです。
しかし・・・最近は関東地方に住んでるわけです。関東風うどん、と言ってもそんな高級店とかにこだわってるわけでもないわけで。駅の立ち食いそばでもいいんですが。・・・なぜか最近食ってないんですな、これが。

一つには讃岐に慣れてしまった、ということ。そして外食をしなくなった、というのもあるんですが。しかしあの頃のように渇望してる・・・ということもなく。駅で見かけても「ああ、あるな」とかそんな風にしか最近は思わなくなってしまいました。
・・・嗜好の変化、とかそういうのもあるかも知れませんが。
もしかしたらもっと別の、「なんとかうどん」というのに出会ってみたら前のような感覚が取り戻せるのかな、とかそんなことも思ったりします。「好み」が凝縮されてる分、こういう「変化」も起きやすい・・・のかも知れません。

「何々だから必ずウマイ」というのはあり得ないわけです。だから、「大阪から世界へ!」と言われても・・・いや、全部ひっくるめて「日本のおうどん」でもいいんじゃないか、それぞれの工夫や差異の集合体としての「おうどん」でも別にいいんじゃないか、とかそんなことも思うのですが。
・・・だって、スパゲティだってイタリアに厳格な統一規格があるわけでなし(こういうパスタをスパゲティと呼ぶ、というのはあるでしょうけど)地方差、と言うか製造元の差、というのはやはりあっちでもあるもんではないかな、と。でもそういうのはほとんど出てきません。海外からみたら「おうどん」もそういった風に「ニホンの麺の一種」と思われてるだけかも知れないわけで・・・。

02:03 AM | 固定リンク