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11/26/2013

イヌは動物です

いくら哺乳類同士と言っても、動物と人間はお互いを完全に理解することはできません。・・・人間同士だって100%は無理なのに。
相次ぐ愛犬の噛み付き事故、年間約4000件(Yahoo!:産経)。4000件を多いと見るか少ないと見るか、その辺でも違ってきますが・・・日本のように野犬が少なく狂犬病の危険も限りなくゼロに近い国ではやはり多い、ということになりそうな気がします。

日本でもイヌに噛まれて死ぬ、ということもあり得るわけで。そしてそういった相手に害を与えた場合、責任は全て飼い主や持ち主が負うことになります。
「うちのワンコは賢いから噛んだりしない」
という飼い主を見かけることもありますが。・・・かのムツゴロウさんこと畑正憲氏の著書にはイヌがよく出てきます。ムツゴロウ流の鋭くそして優しい目で描かれるイヌ。牧歌的なものもありますが、中には「動物としてのイヌ」を精緻に描いたものもあります。
イヌ、という動物は基本的にどれも「イヌ」であります。だから体の大きさや性質が全然違っても「イヌ」なわけです。
そして群れを作る。ムツゴロウ氏はたくさんのイヌを飼っていた時期があり、その頃のことも書かれています。・・・集団の狂気と言うか、なだれをうつ野性と言うか。それまで何でもなかったイヌが「動物」と化す瞬間もありました。

自分はイヌを飼ったことはなく(両親がイヌネコをあまり好きではなく)鳥や魚や昆虫を飼ったことがある程度であります。
だから経験者としてどう、ということは言えないのですが・・・イヌの場合はやはり親近感からか「間合い」を近づけすぎてしまう飼い主が多いように思います(ネコも?)。しかし相手はあくまでも「動物」であって自分の恋人でも子供でもあない、意思の疎通ができてる・・・というのはどこまで成立しているかすら分からない相手なのです。

そして・・・凶器でもあります。イヌの牙や爪、そして力は人間など簡単に蹂躙できます。
「イヌは地上最強の動物だ」
と言ったのは「MASTERキートン」に出てくるキートンのお父さんでしたか。最も身近なのに実は「凶器」ともなり得る。
・・・別にだからと言って恐れろ、というのではありません。「凶器」にだって正しく使う方法はあります。それを知っていれば問題はないわけです。

まず知って、それから正しく接する。・・・何、人間同士とそれほど変わらないわけで。完全には理解できなくても理解しよう、相手を知ろう、ということはできるのですから。

02:02 AM | 固定リンク