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10/18/2013
似てるわけでもない
「飲みすぎ」は社会問題、アルコール対策法案提出(Yahoo!:読売)・・・まあ、自分もあまり大きなことは言えませんが・・・いわゆる「飲みすぎ」による社会的に良くない行為、というのはたしかにかなりの件数存在してるわけです。
日本の場合「酒のせいだから・・・」的な発想もあります(欧米だと社会的にもかなり厳しく見られるとか)。
そういった面とそして健康面から、ということからも「飲みすぎには注意しましょう」という取り組みを国レベルでやろう、というのは決して間違いではなく、むしろ積極的にやるべきとは思うのですが・・・。
「飲みすぎ」と「アルコール依存症」は全くの別モノなわけです。
「アルコール依存症」は病気であります。「飲みすぎ」は通常状態の人間が一時的にアルコールを摂取しすぎた、言ってみればそれだけのことであります。
以前、アルコール依存症の旦那さんを、最終的にはガンで亡くしてしまった某著名人がそういう関係のテレビ番組に出ていたことがあって、ちょっと見ていたのですが・・・。
番組側としてはどうしても「アルコール依存症なんて意思の問題でしょう? 飲まないようにすればいい」という風にしたいらしく、そういう質問を連発。出演されていた方は冷静に「あれは病気です。だから専門的な治療が必要なのです」ということを諭すように繰り返しておられました。・・・最終的には番組の方も納得、というような形でしたが・・・やはりそういう認識が一般的なのだろうな、と。
ちょっと違うかも知れませんが・・・うつ病もそう見られることが多々あります。それこそ酒飲んだら治るんだろう、とか、たるんでるからなるんだろう、とか。最近はちょっと治療過多のような気もしますが、病気としてのうつ病というのはそういうもんではないわけで。きちんと治療すればいい方向に向かうこともありますし、何より状況や心情は改善されます。
↑記事はどうも「飲みすぎ」る人間は「アルコール依存症」だからそれを減らすように政府に働きかける・・・というようにも読めてしまいます。商品にそういった表示を義務付ける、というのはアルコール依存症患者にはほとんど意味はないと思われます(この程度でどうにかなるものではなし)。でも、ついつい飲みすぎてしまう・・・という人にはブレーキになるかも知れない。
・・・かのWHOが世界的な健康保持のためにタバコ規制を推し進めている、というのはかなり知られていますが・・・実は次は同様の理由で酒を規制しよう、としている・・・という話があります。
なんかそういう方面へ進む先触れみたいなものなのかなあ・・・という不安もあったりします。「酒を飲むような奴はダメだ」みたいな風潮になってしまったら・・・まだ国全体での認識レベルが低いので、さらに「差別」めいた事案が起きそうな気もするのですが。
12:48 PM | 固定リンク