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10/26/2013

これも一つの文化

と言い切れる状況でもないかも。
スペインの「3時間の昼寝付き休憩」なくなる?(CNN) 時間帯変更の問題でもあるのですが。過去の習慣と現在の習慣が食い違ってきている、とかそんな状態なのかも知れません。

「スペイン人は毎日五食食う」
なんてな話もあります。朝・昼・晩だけではなくそれぞれの合間に「間食」を取るからであります。そのため「晩」は日本だとちょっと考えにくいほど遅くなってます。さらにその後夜遊びにも出かけてしまう、という・・・。
それが原因だとは断定できませんが(気質の違い、というのはあると思われますが)不況などから来る失業率はとんでもないことになっており・・・特に若年層では数十パーセントになっている、という話まであります。職が減っていることに加えて伝統的な慣習も多いという風土?も関係してるのかも知れんのですが・・・実はスペインは今、かつてない危機に瀕しております。

その中で「シエスタ」つまり昼寝を含む昼間の長時間の休憩。これも風土が生んだ習慣とも言えんこともないんですが。暑い地方では昼は仕事にならんので休む、というのは合理的ではあるんですが。
オフィスなどだけではなく、場所によっては市場丸ごと休み、なんて場合もあります。そのためかスペインの人は食材を「まとめ買い」する傾向にあるんだとか。一度に一週間分くらい買い込んでおく。そうすれば市場が休みの時でも困らない・・・。
こういう慣習を見直してまでも不況を脱しよう、という考えは日本なら当たり前かと思われます。日本にはシエスタなんてのんびりした習慣はありませんし。昭和三十年代からの経済成長期からの思考からすれば「何甘っちょろいこと言ってんだ」的な発想も多々出てくるかと思われますが・・・。

そういう慣習の元で育ってきた人からすればどうなんだろう、と。
例えば食文化というのがあります。日本では魚をよく食べますが(スペインでも沿岸ではよく食べますが)これを「資源保護の観点から今後一切天然物を食すこと禁止」となったらどうなりますやら。あんまし魚を食わない国の人たちからすれば「へー、そりゃそうだろ、食べなければ減らないんだし」とその程度で済むでしょう。が・・・長年魚食ってきた日本人はどうなるんでしょう・・・?
「冗談じゃない、食べたいもん食わないでどうする」的な発想が起きてもおかしくはありません。

・・・同列に語るのはどうか、とは思いますが・・・スペインでも似たような発想が出てきてもおかしくはないかな、と。もちろんン年後にスペインでも「シエスタ? ああ、昔話のアレね」とかそういうことになってるかも知れませんが。でもそうカンタンにいくもんでもないような。
こういうのは一面だけでは何ともしがたい面もあります。そこら辺から相互理解というのが始まるのかも知れませんが・・・なんともやりきれんなあ、とかそんな思いがあるのも事実ではあります。

01:25 AM | 固定リンク