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10/27/2013

「日本」という名前

スペイン南部の「コリア・デル・リオ(Coria del Río)」に多く住む「ハポン(Japón)」姓の人々と日本人の遺伝子比較研究始まる(Yahoo!:読売)。英語読みだと「Japón」は「ジャポン」となりますがスペインでは「ja」を「ハ」に近い音で発音するので「ハポン」となります。そこでスペインのハポンさんたち、となるわけです。
コリア・デル・リオは1614年、仙台藩の伊達政宗の家臣支倉常長が率いる慶長遣欧使節団が滞在したことで知られています。「ハポン」姓はその数十年後から始まった、とされ・・・慶長遣欧使節団とゆかりのある人物か、あるいは当時の日本人で残留した人物がそう名乗ったのでは、とされています。
実際に日本人によく似た人たちもいるんだとか。真偽のほどはともかく、こういう繋がりがあるのはなんだかちょっと愉快?ではあります。

司馬遼太郎・・・だったと思うのですが。何て題だったかなあ、短編で日本の侍が仲間を探しにスペインまで行ってしまった・・・という話があったような。それまでどう見ても日本人っぽい面構えの人はいなかったのだけど、スペインのバスク地方で「あっ!」という人を見つけて駆け寄ったらたしか斬られちゃったとかそんな話だったんですが。
鎖国が始まったのは徳川の世になってから、なんですが確立したのは三代家光の頃。それまでは相当数の日本人が海外に出ていました。中には住み着いて土地の血に混ざっていった・・・という人もいたかも知れません。アジア方面ではそういう事例があったと思われるのですが、事情があるのかなかなか表には出てきません。

・・・実はアメリカはテキサス州に「サツマ」という地名があったりします。欧米ではそういう事情もそれほどないので、例えば日系の国会議員サンなんてのもいるわけです。まあ、こっちは明治以降になってから、なんですが。
しかし・・・数百年前、となると。さすがに当時を知っている人が生きているわけもなく、科学的な調査によってしか往時を知ることはできないわけです。
なんか・・・意外なところで繋がってそうな気もしますが。世界というのは実は結構狭いもんですし。先祖代々日本在住、と思っていたら実は違ってた、とかそんなんもありそうですし・・・スペインのハポンさんたちも詳しく調べてみたら・・・というのもありそうであります。

02:04 AM | 固定リンク