« もういっそのこと | トップページ | 一滴の血液から »
06/27/2013
たかがコトバ
されどコトバでもあるのですが。
「NHKは外国語を使いすぎ」71歳男性が慰謝料求め提訴(Yahoo!:産経)。・・・NHKって一時「日本語を守ろう」みたいな活動?やってたと思うんですが。その辺は・・・見てなかったんでしょうか。
単語に対する理解度(リスク=危険性とかパーク=公園とかがすぐに理解できるかどうか)てのはたしかに個人差がありますからそういうとこで「精神的苦痛」はあるかと思われます。・・・ただ、今回の提訴は「精神的苦痛感じたから慰謝料を」というのではなく「この提訴でもっと広く現在の外国語浸透の度合いを知ってほしい」というものなんだそうで。だからあえてこういうベーシック?な外国語出してきたのかな、と思いますが。
・・・でもなあ・・・それ言っちゃうと日本語そのものが成り立たなくなりそうな。
しかも「広く」知ってもらいたいのなら他の放送局も相手にした方が良かったんでは、と。「公共放送だから」ということでNHK、となってますが・・・NHKって考えようによっちゃ外国語に対してかなり敏感に反応(むしろ反応しすぎ?)してるとこだと思うのですが。
例えば「ゴールデンウィーク」これはNHKでは「大型連休」になってます。一つには「ゴールデンウィーク」の由来が映画業界だから、というのもあります。こういう例は他にもありそうな。
・・・別にNHK擁護するつもりもないんですが・・・男性が任意団体「日本語を大切にする会」の世話人、てのもなあ・・・と。そんなに外国語キライなのかなあ、と。
某両さんにそんな人物が出てきたことありますけども。とにかく外来語は使わない。どうしてもアルファベットを使わないといけない場合は「26文字の何文字目、何文字目、何文字目・・・」という(NHKなら14番目、8番目、11番目)、そういうギャップ?で笑いを誘うものでしたが(オチが相当な逆転ネタ)。
そもそも現在日本語になってる単語にだって外来語は多数含まれてます。これは日本語に限ったことではなく、どっか別の文化圏と交流すると言語に限らず文化はお互いに影響を及ぼしあいます。
鎖国してた、という江戸期の日本だって海外の影響を受けてたりします。
それは「良い」「悪い」ではなくて・・・もうどうしようもない「流れ」であります。そういう「流れ」を無視して自論にしがみつく、というのは・・・まあ、それはそれでアリではあるのですけれど。ただ、個人的には「何やってんだかなあ」とかそんな風に思ってしまうのです。
03:25 PM | 固定リンク