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06/09/2013

人知れず

「封印」されていた遺伝子組み換え(GM=genetically modified)小麦、米オレゴン州で自生(Yahoo!:産経)。なんでこれが大騒ぎになるか、と言うと・・・遺伝子組み換え作物、いわゆるGM作物というのは一時かなり研究もされていたんですが、やはり遺伝子に手を加えた作物の安全性が確認できない、という世論もあってある意味縮小しています。
認可されている作物・されていない作物が明確になっているわけです。
そのうちアメリカではトウモロコシや大豆などが普及しています。が、小麦は普及どころか商業的に開発したり販売したりもしておらず。しかもアメリカだけではなく他の国・・・日本でももちろんそういうことはなかったりします。現在では入手すら困難な状況なのに・・・なんで今頃「自生」してたんだ、と。

実はアメリカでは農業バイオ大手のモンサント社がGM小麦を開発していたんですが・・・8年前にそれも終了。その時に何らかの事情で外に持ち出されたのがオレゴン州の小麦農家の畑のごくごく一部で「自生」してたのでは・・・と。
・・・なんで気づいたのか、と言えばこのGM小麦は特定の農薬に強くなる、というもので。農家の人が農薬撒いてみたら畑の一角だけ薬の影響のない小麦が生えている。それで調査してみたら・・・というものだったようです。
しかしこの「効力」と「8年」もの長い間どうして気づかなかったのか、ということから色々な憶測が飛び交っているようであります。
・・・例えば妨害工作とか。あるいは何かの陰謀とか・・・。
オレゴン州の小麦農家たちがモンサント社を相手に訴訟を起こした、という話もあります。遺伝子組み換え、GM作物というのは今はあまりいいイメージがないからでしょうか・・・一時は救世主のようにもてはやされたのですが。

一応、この小麦は流通には乗ってない、ということになってます(ただ過去8年の調査なんてできないでしょうから・・・昔の収穫物は・・・分からない?)。さらに食べても問題はないだろう、と。
日本はアメリカから小麦を輸入している関係上、どうしてもこういうとこ過敏になるかと。・・・しかしよく考えてみたら遺伝子組み換え関連はもちろん、そういった植物に関する実験なんて過去100年だけでも相当な数やってるわけで。

・・・その中の一つが何かの拍子で外へ・・・そして人知れず今も・・・というのは決してない話ではない、と思うのですが。

02:03 AM | 固定リンク