05/01/2013
ほぼ内定
「富士山と信仰・芸術の関連遺産群」(山梨県、静岡県)を国際記念物遺跡会議(イコモス)が、条件付きで世界文化遺産への登録を勧告(Yahoo!:毎日)・・・イコモスとは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関で、ここで「勧告」されるとほぼ間違いなく世界遺産に登録される、ということになってます。
ただし条件付き。「三保松原」も含めての「富士山」だったんですが、ちょっと距離がありすぎる、ということでコレを除外したら・・・ということになってます。
今回の登録は「文化遺産」であります。
そもそも富士山は自然の景観や美などを称える「自然遺産」で登録しよう、としていましたが・・・山ろくなどのゴミ処理が問題となって流れてしまいました。そのため今回は「富士山周辺の文化的価値を」ということで「文化遺産」での登録となりました。
・・・場所によっては「文化」「自然」両方を備えた「世界遺産」もありますが。一度ハネられているので「文化遺産」での登録を狙ったものと思われます。
一方で同時に申請していた「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)には「不記載」という勧告が。
これは「登録しない方がいいね」という判断になります。今までのように「なんか足りないからムリ」というのではなく「これはちょっとね・・・」というかなりマイナス的な評価、ということになります。暫定リストには入ってたのですが。・・・でも具体的にここがダメ、というのは公表されんのでしょうなあ・・・。
近年では「不記載」から「登録」に昇格?した例はない(過去にはあったらしい・・・)とのことなので、鎌倉が今後も世界遺産入りを目指すのなら大幅に戦略?を変える必要がある、ということになります。
個人的には、個人的には、ですが。
・・・別に無理に世界遺産登録を目指さなくてもいいんでは、と思ってるのですが。そりゃあ、そういうところに登録されることによって世界的な認知度が上がって例えば観光関係なんかは潤うわけです。地元としては大変に喜ばしいわけで、↑のように困難な道のりを越えた、という名誉なことでもあります。
でも登録されてしまった故の悲劇、というのも起きてます(日本でも)。そういったもんを見聞きするたびに、そっとしておいた方が良かったんじゃ・・・とか、そんなことも思ってしまうのです。
01:15 AM | 固定リンク