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05/02/2013

完全にクロ

スキャン代行サービス業者が逮捕(Yahoo!:ITmedia eBook USER)・・・と言うのでついに本当に「スキャン代行」の業者が「スキャン代行」やって逮捕されたんか、と思ったら・・・ただの海賊版販売ですな、これは。
「スキャン代行」というのは手持ちの書籍の「スキャンして電子化」を依頼して報酬をもらう、という業種で、著作権法ではかなり微妙な、グレーゾーンに位置しているのが現状であります。「自分が買った本をどうするか勝手だろ」「本という物体ではなく創作物への扱いは」「個人でスキャンするのは問題なし」「需要があるなら供給も」と、色々あるのですが・・・法整備が間に合ってないのも現状だったりします。

基本的に「スキャン代行」は自分で電子化したい本や雑誌を用意するのですが。
これは業者によって違うと思われますが・・・用意して送った書籍は返ってきません。いや、綴じてある書籍というのは実はそのままスキャンするのはかなり難しく、大抵の場合は裁断してバラバラにしてしまいます。・・・そのため「スキャン代行」に関しては法律がどう、ではなく別の意味で抵抗を感じる人も多いかと。
・・・そこで・・・いや、「そこで」も何もないですか・・・↑の業者はそういった書籍を送らなくてもまとめて電子化して販売します、と。

・・・だからそれ、ただの海賊版ですやん・・・。
海賊版、とは現物をコピーして売りさばくことをいいます。もちろん著作権やその他の権利保有者には連絡ナシ。そのため非常に安価となりますが、大抵はかなり劣化しています(最近はそっち方面の技術も進んでますが)。違法DVDなどでこう呼ばれることが多いのですが、例えばブランド物などのコピー品もこう呼ばれることがあります。
・・・しかも自分で電子化したデータをただ複製して売ってたわけですから・・・かなりボロ儲けだったんだろうなあ、と。

こういう事例はこれから増えてくると思われます。・・・やっぱり早いとこ白黒はっきりさせた方がいいとは思うのですが・・・著作権法。しかしそう簡単にいきますかどうか。

02:36 PM | 固定リンク