« 2年経つ | トップページ | リビアで飲酒 »

03/12/2013

アナログのまま

個人的にはそれでもいいんじゃないか、とは思うのですが。
ラジオのデジタル化問題、放送局個別に対応へ(Yahoo!:毎日)。日本民間放送連盟(民放連)としては全国全局全部が・・・とやりたかったようですが、かろうじて6割超えがデジタル化に賛成、2割が保留、1割が反対、ということになれば強引に進めるわけにもいかなくなった・・・ということなのかも知れません。

ラジオにはいくつか種類がありますが代表的なのが「AM」「FM」であります。
Google検索「AM FM」
特長としてはAMの方が「広い範囲で聴ける」FMが「音がいい」といったところでしょうか。関東地方だとAMならほとんどの地域をカバーできますがFMだと一都市がせいぜいだったりします。
その代わりAMは雑音や障害物に弱かったりします。そのため「デジタル化」すれば受信しやすくはなるのですが・・・。
FMはすでにデジタル化が進んでいたりします。デジタル化すれば送信できる情報量が増えるのでデータも同時に送信できたりして、そういうところのメリットももちろんあるのですが。

それを全部の放送局でやると、当たり前ですが放送機器を一新する必要があります。いや、放送機器だけではなくて受信機器も。テレビの時と同じようなことになるわけです。
AMラジオというのは実は非常にシンプルな機械であります。今はどうだか分かりませんが、部品だけの「ラジオ製作キット」みたいのがあって自分でハンダ付けして組み立てる・・・というセットがあったりしました(自分も作ったんですがなぜかうまくいかず・・・知り合いの電気店の人に作り直してもらったりして)。それが進むと中学生くらいで自分で部品を集めて自作ラジオ、という人もいたりしました。
ゲルマニウムラジオ(鉱石ラジオ)に至っては部品数も多くなく、さらに電源も不用、という・・・。
そういうシンプルさはアナログならではだと思われるのですが。

AMとFMの統合案、みたいなのもあります。しかしそれぞれに特長があり(短所もありますが)それぞれを生かして今日まで来ているわけで、その辺がどうにかなっちゃうのはもったいないなあ・・・というのが個人的なとこだったりします。
昨今のラジオ離れで経営の難しい放送局もあります。ネットラジオなどの新方向もあるのですが、なかなか難しい。AMの放送に必要な送信施設の老朽化も指摘されています。
・・・欲を言えばアナログとデジタル双方での送信、なのでしょうけど。そこまではさすがに大変だろう、ということでもありますけども。

01:15 PM | 固定リンク