03/19/2013
正解がない
と言いながら実は正解がありそうな。
麻布中学「ドラえもんが生物ではない理由を述べよ」問題(Yahoo!:プレジデントファミリー)・・・「99年後に誕生する予定のネコ型ロボット「ドラえもん」。この「ドラえもん」がすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。それはなぜですか。理由を答えなさい。」という問題だそうで。
単純に「ロボットだから」ではなくて「なぜロボットと生物は違うのか」というところから答えを導き出す、ということのようであります。前提としてコレの前の問題文に
1「自分と外界とを区別する境目をもつ」、2「自身が成長したり、子をつくったりする」、3「エネルギーをたくわえたり、使ったりするしくみをもっている」
という生物の必須条件が出ていてそれを理解していれば答えが出てくる・・・と。
まあ、記述問題なのではっきり「正解!」が出るわけではないのですが(採点も細かくなってたとか)・・・結果としてそっち方面(生物の必須条件)へ向く、ということならそこらに「正解」がありそうな気もしますが。
自分と外部との区別とか、代謝やエネルギー消費はともかくとして。成長や繁殖というのは生物の証のようなものでありますが・・・道具を使っての自己複製=繁殖、というのはどうかな、とか思ってしまいましたが。
生物の目的は「後世に自分の一部を残す」ということであります。そのために生き延びてオノレの一部を何としてでも残そうと努力する。しかし残すモノは全く同じ、というわけではなく。オスメスのある有性生殖は明らかに多様性、つまり様々な可能性を抱き込むために作られたシステムであります。化学反応、というと意味合いが違ってくるかも知れませんが、異なるモノ同士を組み合わせてさらに異なるモノを生み出す。・・・「変化」であります。
オノレの一部を残すために変化していくわけです。
単性生殖の一種でもある「分裂」にもどこかでこの「変化」の手が加わっているかと思われます。全く、完全に完璧に同じモノが延々と数千万年や数億年単位で続いてきてるとは考えにくく。「変ってきているけれど変わらないモノ」を求めていくのが生物だ・・・といささか詩的な表現がもっとも当てはまる・・・のかも知れません。
実際「コレがこうなるからこうならないといけない」というすっぱり割り切った答え、なんてのは存在しないのかも、とか思ってます。ヒトは「数字」という割り切るモノを手に入れた頃から「全ては割り切れる」と思い込んでしまったのかな・・・とか。1+1=2は絶対ではないんではないか、とか。いや、現在の人間活動の基本中の基本ですからこれをないがしろにしちゃいかんのですが。
そういうとこから「正解がない」のかなあ、とか思ったり。まあ、こういうのは色々とありますからそれこそ割り切れるもんでもないんですけど。
04:10 PM | 固定リンク