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03/13/2013
リビアで飲酒
日本とはちょっと、いや大分事情が違います。
リビア・密造酒飲んで50人死亡、300人以上が中毒症状(Yahoo!:AFP=時事)。恐らくはメタノール(飲用はエタノール)による中毒症状ではないか・・・とされています。メタノールはよく言われるように大量に飲むと失明する・・・と言われていますが実際にはその他の症状が出て死に至ることもあります。
ロシアかどこかでメタノールと承知で飲んで大変なことになった・・・とかそんな事件もあったような。終戦直後の日本でも闇市で売られていたりしました。飲用のエタノールよりも手に入りやすい・・・からかも知れません。
「密造酒」と言うと日本ではこっそり造られたお酒(犯罪になりますが)というイメージですが、リビアを含むイスラム圏では完全に非合法な飲み物を生産している「悪」となります。
イスラムでは飲酒は「悪」であり・・・それを造る行為も「悪」となります。
対してキリスト教では酒であるワインはごく普通に扱われています。一説にはヨーロッパはあまり水が良くなく、ワインの方が安全だったから、とも。しかし酔っ払ってしまうのでその代わりになる飲料・・・茶を求めた、とかそんな話も。
そのため?かアルコール禁止のイスラムではコーヒーや紅茶が大変に飲まれているようなイメージがあります。
が・・・いくら「禁止」「悪」と言っても飲みたいものは飲みたいわけで。敬虔なイスラム教徒だと一生アルコールを口にしないのでしょうけど、道を踏み外してしまう連中もいるわけです。あるいはイスラム圏外で飲んでしまった、とか。
しかも常習性のあるアルコールは結構な金ヅルになる可能性も高いわけで。・・・この辺はイスラムに限らずどこの国でも「酒」と「金」というのは深い関係でもって語られてます。スコッチの色や香りしかり、アル・カポネしかり。
が、リビア国内で堂々と密造酒やるわけにもいかず。よそで生産して持ち込むことになるのでしょうけど・・・その中にはかなり粗悪な品も出てきます。恐らくは前々からこういったことは続いていたと思われます。それが今回の惨事に繋がってしまった、と・・・。
実はコレ、よその国のことだから・・・と軽く見ない方がいいのかも知れません。
現在世界中でタバコ排斥運動が起きてますけどその発端はWHOの勧告にありました。「タバコは健康に良くないのでやめましょう」的な。
それが最近「飲酒は健康に~」へシフトしてきている、という話があります。タバコは生産地さえ押さえてしまえば密造品などは作りにくいのですが、酒は基本的にある程度の知識があればどこででも造れます。・・・いくら法規制を強化したとしても「密造酒」を根絶させることは不可能なわけで。
・・・酒への規制→密造酒増える→ウラの資金源となる、というどっかで見たような構図が復活するんでは・・・とそんなことも思うのですが・・・。
01:30 PM | 固定リンク