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02/17/2013

調査・・・

いやしかしそれは本当に「調査」なのか・・・。
著名古墳への立ち入り調査始まる(iza!)・・・卑弥呼の墓、とされる箸墓古墳などへの「立ち入り調査」が許可された、とのことで。実施は今月20日。実はこれまでもいくつかの古墳の「調査」は行われてきてた、とのことですが・・・。
しかし。「ただ見て回る」というのは一般的に「観察」と呼ばれる行為であります。果たして「調査」としてしまってもいいのだろうか・・・とは思うのですが。
・・・それでも大きな進歩だ、というのが実は率直なとこだと思われます。古墳はあってもなかなか踏み入ることができない「調査」できない。国民性、と言いますか祖先を大事にする、という概念から「墓を暴く」ということに対して一種のタブー(天皇陵にはまた別のタブーもありそうですが)があるのかも知れません。

でもよその国の墓へ日本の調査隊が行ったりしてるもんなあ・・・。

古墳ができた頃、というのは今でもよく分かっていない時代だったりします。いや、歴史なんてほとんどがそんなもんで。比較的現代に近い近代史にだってまだまだ「謎」があったりします。
・・・「事実」というのは一つしかないもんなんですが、「真実」は人の数だけあります。どっかの元首相みたいに客観的に物事を見る・・・なんてのは人間には不可能であります。その人間が研究している歴史、という学問なのですから・・・それはさらに広がっていくことになります。

もちろん、学者に限らず誰でも「歴史の事実」を知りたい、と思うのではあります。が、それは本当は不可能なのかも知れません。タイムマシンでもない限り。
それでもできるだけ近づけたい、という思いから「調査」が始まるわけですが・・・「観察」ではなあ・・・でもそれでも今までとは違うわけですし・・・何らかの「収穫」を期待したいところなんですが・・・どうなるんでしょうね・・・?

02:04 AM | 固定リンク