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02/02/2013

ウナギのかば焼きは消えない?

環境省がニホンウナギを「絶滅危惧1B類」に分類(Yahoo!:毎日)
第4次レッドリストの公表について(汽水・淡水魚類)(お知らせ)(環境省)
これまでは「DD」つまり「情報不足」というカテゴリで、これは「気にはなるけど情報少ないんだよなあ」的な分類で、今回の見直しでは「ドジョウ」が新たに入ってます(もちろん日本産ドジョウなんですが外国産ドジョウが入ってきてる現状からこうなった、とか)。
汽水・淡水魚類の注目される種のカテゴリー(ランク)と変更理由(環境省)

ウナギもそうなんですが、興味深いのはクニマスで。元々は秋田県田沢湖に生息していたんですが、田沢湖の水質変化により絶滅。しかしその前に山梨県西湖に移されていた個体群が生き残っていて、あのさかなクンが再発見した・・・というのは有名な話であります。それが今回「絶滅」から「野生絶滅」に変更、と。
・・・結構な数生き残ってるらしいし(地元でフツーに食ってたとかそんな話も)なぜに「野生絶滅」かな、と言うと。そもそも田沢湖に生きていた「クニマス」と今回西湖で見つかった「クニマス」は果たして同じ「クニマス」なのだろうか、と。当たり前ですが田沢湖の「オリジナルクニマス」のサンプルなんてないようなものですから、DNAの比較もできない。外的特徴はたしかに「クニマス」なんだけど本当に正真正銘の「クニマス」であると決定はできない・・・ということで「野生のクニマス」がいた田沢湖では「絶滅」してるので「野生絶滅」・・・と。

そしてニホンウナギであります。
・・・実際、この分類には法的効力(例えばシラスウナギでも獲ったら罰せられるとか)はありませんから、今後も食卓にニホンウナギは上り続けると思われます。しかし・・・実際問題として数が減っているのは事実なわけです。シロウト目には区別のつかないヨーロッパウナギも輸入は難しくなってます(不可能じゃないですが)。
ウナギの養殖は稚魚を捕らえてきて育てます。育てた場所によって「なんとか産」というのが決まるため、中国でも台湾でもシラスウナギ争奪合戦は盛んであります。
完全養殖・・・。
それが一番なのですが。ここまで来てしまうと次はワシントン条約か、とかそういう声も出てきそうで。しかしそこまで至ってない現状ではちと間に合わないかも・・・?

02:00 AM | 固定リンク