« やはり難しい | トップページ | そこはかとなく懐かしい »
01/26/2013
今さらではありますが
そりゃ、中国ですから。
映画「007」中国では改ざんだらけ(iza!)。最近進歩が目ざましい、とされていますが中国はれっきとした「共産主義国家」であります。日本や欧米(ロシアの前のソ連はそうでしたが)とは国家体系から主義思想まで全然違う国であります。
・・・40年くらい前になりますか、日本に限らず欧米でも共産化への波?みたいなもんが各方面へ流れ出たことはあります。しかしソ連がロシアになった今、共産主義国家と言えば中国の他二、三しかありません。
「個ではなく全体で見る」というのが共産主義、とも言えます。「個」というものがありませんから「全部同じ」になる。資本主義のように働いて賃金を得るのではなく、労働はするけれど成果は皆で分配。そこには上下も格差もない・・・ということになってるのですが。
それやり続けると労働意欲が低下していきます。どんなに働いても、ほとんど働かなくても入ってくるお金は同じ。さらに食料その他は配給制、つまり配ってくれるのですが・・・末期のソ連なんかだとほとんど滞っていてまともに食料なんか手に入らなかった、なんて話をよく聞きます。ヤミ市と言うかそういう組織?が各地にあって裏で密かに売買していた、とかそういう話も。
本来は皆が平等に生きていける社会を目指したはずだったのですが。それが・・・どこで間違えたのか監視社会のような状態になってしまう。
中国はソ連のように崩壊はせず、一部を改変?して発展を目指しました。・・・ちょっとだけ市場経済を導入、本来なら持てるはずのない「個人の所有物」を少しだけ認めて取り引きを認めたわけです。
結果、富裕層が発生。日本にも欧米にも富裕層はいますが中国の場合貧困層との格差が尋常じゃありません。そこまで広がってしまっているのですが・・・中国は今でも「共産主義国家」であります。
そのため国民に「表現の自由」はありません。あんだけ発達していても。だから映画やコンテンツには検閲が入りまくることになってしまい・・・↑記事のように海賊版を求める、というイヤなサイクルになってきてます。さすがに中国も「海賊版天国」みたいなことになってきたらヤバい、と考えているようなのですが・・・現状、規制は無理なようで。
と言うより「均一」だったはずの国民が変わり始めている、という声もあります。・・・そもそも共産主義化だって国民の切なる願いから生まれたはずだったんですが。皮肉と言えば皮肉であります。
02:05 AM | 固定リンク