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01/24/2013

まだ分からない

家畜のイエイヌは野生オオカミと比べてでんぷん消化能力に優れていた(Yahoo!:AFP=時事)・・・つまり農耕を始めていた人間の集落の「ゴミ」を食べてることのできた野生オオカミが、少しずつ飼い慣らされて家畜のイエイヌになったのでは・・・ということであります。
食性というのは非常に重要であります。肉食傾向が強いオオカミに対して雑食傾向が強い、とされているイエイヌであります。でんぷんという植物性の食料を十分に消化できるかどうかでオオカミの中からイヌになるものが出てきたのではないか・・・?
・・・なお、実はイヌよりネコの方が肉食性は強いんだとか(ねこまんまなんてのもありますが)。ネコはそれこそ人間が農耕生活中心になってきた頃に、貯蔵している穀物をネズミから守るために飼い慣らした・・・ということになってますけども。

しかしこれで現在あちこちで飼われているイヌの祖先がオオカミだ、と決定されたわけでもなく。
実際のところまだまだ分かってないことも多々あります。イヌの社会性とオオカミの社会性の違いとか。イヌは一頭もしくは少数の「ボス」に率いられて暮らします。飼っている人間がこの「ボス」となって導いていくわけです。・・・一方オオカミも群れを作りますがイヌほどではなく。しかし他方ではイヌに近い生活スタイルを持つイヌのような動物もいる。

個人的にはあっちゃこっちゃで色んな「イヌ系」の動物を飼い慣らして、それが交わって今の「イヌ」になったのかなあ・・・とか思ってますが。情報の伝播と言いますか「あっちの集落では役に立つイヌとかいうのがいるらしい」というのがじわじわと伝わっていってイヌそのものも伝わったり現地で近い動物を飼い慣らしてみたり、とか。
一万年ほど前と言ってもそこまで隔離されたコミュニティばっかりじゃないでしょうに。近代文明の基礎みたいなものは出来上がりつつあったと思われます。

そして↑記事だと農耕が始まってからイヌは飼い慣らされた、ということになりますけど実際はどうだったんだろう・・・狩猟の時に一種の猟犬みたいに使われたりはしなかったんだろうか・・・?

まあ、今現在イヌは世界中に広まっていて、一部地域を除いて人間の良きパートナーとなっています。それでいいじゃないか、という声もあるにはあるのでしょうけど・・・なんだか出自の気になる動物ではあります。

01:08 PM | 固定リンク