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12/13/2012
チーズに歴史あり
およそ7000年前のチーズ作りの証拠が土器に(Yahoo!:AFP=時事)。意外だったのですが、実はチーズは「最古の加工食品」とも呼ばれていて、定説では6000年ほど前に始まっていた・・・とされていたのですがそれが1000年も早くなった、ということになります。
チーズとは言うまでもなく牛など家畜による乳がないと製造できず。家畜がいる、ということは狩猟採取だけで放浪する生活から農耕などの定住型になっていた・・・ということでもあり(遊牧民というのもありですが)さらには家畜を殺さずに食料を得ることもできた、ということでもあります。
・・・どんなチーズだったんだろうなあ・・・。
現在のチーズは発酵によって得ることができます。そのためチーズによっては発酵が進みながら売られているもの(ナチュナルチーズの一種)もあったりして。日本でフツーに売られているのはプロセスチーズという何種類かのチーズを混ぜてさらに発酵を止めてあるものだったりします。・・・実は発酵中というのは運搬や保存がややこしくなるものだったりします。
しかし古代のチーズ。発酵させてたのかどうか・・・?
例えば「蘇」という乳製品があります。古代中国から当時の日本・・・奈良時代とか飛鳥時代とか・・・にも伝えられました。牛乳から作るのでチーズか、と思われましたがこれは発酵を必要としません。
ただ煮るだけだったりします。ただひたすら。
→3時間煮ると牛乳は甘くなる(@nifty:デイリーポータルZ)
この製法のせいもあったのか、いや、牛乳そのものが貴重だったのか・・・蘇は大変に高価な滋養食でもありました(蘇の代用品を作ろうとしてできたのが大豆由来の豆腐だった、なんてな話をどっかで聞いたような)。しかしその後日本では蘇はあまり作られなくなり・・・明治になってから西洋のチーズが入ってくるようになりました。
・・・でもチーズのそもそもは皮袋に乳を入れておいたら中で液体と白い固まりになってて、食べてみたらウマかったから広まった・・・という発酵(むしろ皮袋の酵素の作用)みたいな話もありますし。さて。
実際、本当の起源というのはまだ分かっていないんだそうで。蘇にしてもチーズにしても、当時から大変に有効な食品だったことには違いなかったりしますけども。
05:31 PM | 固定リンク