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11/18/2012
菜食vs肉食
菜食主義でない人間は「簡単に人をだまし、嘘をつき、約束を忘れ、いい加減だ。また、口が悪く、盗みを働き、けんかをし、暴力に頼り、性犯罪を犯す」(Yahoo!:AFP=時事)(「」内元記事より引用)・・・つまり菜食主義者なら「簡単に人をだまさず、嘘をつかず、約束を忘れず、いい加減でない。また、口も悪くなく、盗みをせず、けんかもせず、暴力に頼らず、性犯罪も犯さない」ということになるんですか、それはまたどこの聖人君子ですか、人間くささも何もありませんなあ・・・などというのはちと短絡的かも知れませんが。しかしできたら具体的に、科学的にある程度でも論拠を示して欲しいなあ、と。自分たちが菜食主義者だから肉食をする者をさげすむ、というのはちょっと狭い考えですし。
・・・極端な例になりますけど、植物をほとんど口にしない民族というのも存在します(イヌイットやモンゴル遊牧民など・・・しかし現代ではほとんどがそうでもないらしいですが)。これは場所柄植物が非常に乏しく農耕なんかでは生きていけない地域だったからであります。菜食主義の人がこういうところへ行くことになったら・・・現代ではあまり意味のない問いですが・・・どうするんでしょうか?
「草食」「肉食」と動物、特に哺乳類は分類されることが多かったりします。が、実際にはライオンだって幼少期には草食ったりしますし、イヌやネコでも食べることがあります。・・・逆に草食のシマウマが肉食うか、と言えば。そういう話はあんまし聞かなかったりします。もっとも、基本草食のカバは実は雑食で時々ガゼルとかシマウマとか襲うとかそんな話もありますが・・・これは食うためじゃなくて単に気性が荒いから、かも?
人間は草食動物としては腸が短く(さらに草や木の主成分を分解できない)肉食動物にしては長い腸を持ってます。腸というのは消化器官の中ではかなり重要な部位で、これが長いと草食っても長い時間かけて消化できますが、短いとそうでもなかったりします。動物てのは基本ムダを省いていく方向へ変化していくので・・・肉食でコト足りるのならそんな長い腸はいらない、ということになります。
雑食性というのは一つの利点だと思うのですが。
食というのは生き物の基本ですからできる限り制限をなくした方がいいわけです。何でも食える、というのは何か大きな、地球的にも地域的にも大きな変化があった時にでもエネルギーを得られます。さらに「調理」という独自のスキルを人間は持ってます。そのため、消化できない草や木でも加熱して分解しやすくしたりできます(加熱はさらに肉の消毒も兼ねるので、肉食の方でも選択肢が広がります)。
・・・個人的にはだから「肉食はキケンだ!」とかそういうのはなんだかもったいないなあ、とか思ってしまいますが・・・。
しかし人間には文化的な側面、というものもあります。食えるだけではなくその先。「食」というものに対して色々思考できるわけです。そこから「菜食主義」というのも生まれてきてるわけです。
だから・・・「そんなんダメだろ」とカンタンには言えません。でも・・・↑のようにそこまで貶めるんかい、と。そこまでしちゃうのはなんだかもったいないを通り越して可哀相だなあ、と。そんな狭くて小さな世界でしか生きられないなんて・・・とか。
02:09 AM | 固定リンク