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10/24/2012

予知は予告ではない

・・・と言うより今回のこのケースは「予知できなかったじゃねえか!」ではなくて「なんであの時あんなこと言ったんだ!」というところを問題にされたような。
2009年イタリア中部ラクイラ地震で危険性を警告しなかったとして地震予知専門家7人に禁錮6年の実刑判決(Yahoo!:読売)。たしかに地震の予知で100%ということはあり得ませんから、予知の情報を出すたびに100%を求められても・・・という気はしますが。

しかし規模の大きな地震が起きる前に続いていた群発地震。専門家たちは「今後大きな揺れに繋がる可能性は低いだろう」と発表。
記者「では住民は自宅でワインを飲んでくつろいでいてもいいのですか?」
専門家「もちろん。銘柄はラクイラ特産のものをね」
と、イタリアっぽいジョークで返したその6日後に規模の大きな地震が・・・と。

これが即「予知は予告でなければならない」クラスの縛り?に繋がるとは思えませんが・・・イタリアでは政府の防災諮問機関「防災委員会」のルチャーノ・マヤーニ委員長が判決に抗議して辞任。余波はイタリア国外にまで及んでいる、という話もあります。
神サマくらいしか分からんわけです、地震がいつ起きるか、なんてのは。
しかし「専門家」というくくりがある以上、その言葉には責任を持たないといけません。こういった事情は各国共通かと思われますが、テレビなどのショー的番組での発言ではなく政府の公式な発表の場での発言。まあ、ジョークはともかくとして・・・それなりの「重み」がある、ということを理解していたのかどうか、とか。

弁護側が控訴した、とのことですからまだ続くわけですが・・・どういう結末になるのでしょうか、場合によっては世界的に動きが出るかも、知れません。

02:08 PM | 固定リンク

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