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10/04/2012
二つほど 10/4
生き物関係で二つほど。
一つ目。「体はメス」「頭部はオス」雌雄同体のノコギリクワガタ(Yahoo!:産経)。・・・「右半分がオス」「左半分がメス」という例は過去にあったそうなんですが、「上下」で性別が違う、というのは相当に珍しいものなんだそうであります。・・・とは言っても体の大部分は「メス」らしいので、性別は「どっちかというとメス」とかそういうことになるんだそうで。
ヒトを含む脊椎動物だと発生の初期段階(受精卵が細胞分裂を始める頃)に「タテ」と「ヨコ」に分かれることで知られています。「タテ」といっても相手はただの球みたいなもんですから、一番最初の分裂(2つに分かれる)の時を「タテ」とするわけです。その後2つに分かれた細胞はさらに「タテ」に分裂して4つになります。
が、この4つが8つになる時は「ヨコ」に分裂します。・・・ある実験では4つに分かれた細胞を特殊な技術でバラバラにして生育させてみると・・・比較的容易?に「四つ子」になったそうなんですが、8つ、つまり「ヨコ」に分裂した後ではほとんど生育しなかった、とのことで。
・・・実は昆虫類と脊椎動物てのは発生の段階からかなり違った様相を呈しております。昆虫類で起きることが脊椎動物では起きなかったりその逆があったり。そのため↑のような現象も昆虫類ではまた違って起きると思われますが・・・意外とこういう「変異」というのは結構起きてるもんなのかも知れません。「メスの体にオスの頭」てのも、見慣れた人でないと判別も難しいでしょうし。
二つ目。ご利益がある? 金色サンマ一匹一万円(Yahoo!:朝日)。・・・いや、その値段で売るかどうかは分からんのですが。しかもご利益があるかと言えば・・・まあ、こういうのは信じたもん勝ちというものではありますけども。
通常銀色のサンマ(そのため漢字では秋刀魚)ですが、画像を見ても明確に「金色」であります。・・・黄化個体かなあ、とか思ったんですがなんか違うような気もします。
「黄化」とはその名の通り全体が黄色っぽくなる一種の「アルビノ」であります。特に魚に多いような。
「アルビノ」は「白化」とも呼ばれてますが、一種の遺伝子異常で皮膚の色素を作り出すことができず体が白っぽくなります。さらに目の色が赤いのも特徴の一つ。これは目の「色」もないため血管の色がそのまま浮き出ているのだとか。なお、血液の赤は皮膚の色素とは関係ないものであります。
これの一歩手前、と言うか十分な量?の色素を作り出すことができない場合に「黄化」することがあります(当たり前ですが天然の自然界では「白」だの「黄」だのてのは非常に目立つので生存確率は非常に低くなる、とされています。さらに発生する確率そのものが低いのでめったに見つからない個体、ということになります)。
ただ、↑のサンマがこれか、と言えば・・・?? いわゆる青魚の場合別の事情(生育状況など)によって「金色」になることはよくあるので、そういったものかも知れません。
12:18 PM | 固定リンク