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09/09/2012

ふろ

山科本願寺跡から「サウナ風呂」の跡発見(Yahoo!:毎日)。かの蓮如もつかったかも知れない、とのことであります。
これは「サウナ風呂」となってますがいわゆる「蒸し風呂」のことであります。熱した地面に塩水を撒いて蒸気を発生させる。「塩水」というのは当時こうやって浴びると健康になる・・・という話だったからだそうであります。・・・今は・・・そういうことはしないんでしょうか、サウナとかあんまし行かないんでそこまではよく分かりませんが。

日本で「風呂」というと現代では浴槽に湯を張ってそこへはいる、という「風呂」になってますが・・・こういうスタイルがいつ定着したのか、というのはまだはっきりとは分かってないんだそうであります。
少なくとも江戸期からではないか、と。実際、ある程度の量の水を確保できて、さらに薪も豊富にある。そうでないと「湯」なんか大量にキープできませんから、やはり日本が落ち着いて?きた江戸期くらいからなのかも知れません。それまでは↑のように熱した石とか地面に水をかける「蒸し風呂」や川など水場での沐浴が普通だった、のではないか・・・とか。

吉川英治の「宮本武蔵」あれにもお杉ばあさんが入浴するシーンが出てきます。・・・まあ、ばあさんだからどう、とかマニアックだなあ、とかそういうのではなく。その後の展開に繋がる重要なシーンではあったのですが・・・ばあさん、別に驚く様子もなく風呂に入ってましたから意外とフツーだったのかも知れません。あれの設定は江戸初期ですし。
一方で「風呂」と言えば有名なアノ時代劇も年代的には江戸初期になりますか。当時あんだけあっちこっちに「内風呂」なんてあったのかなあ、とかそんなヤボなことも思ったりしますが・・・さて。

実は今の日本人は風呂好き、と言われてますが江戸期はそうでもなかった、という話もあります。江戸後期から明治にかけて「湯屋(風呂屋)」が大流行します。今の銭湯の祖ですが、マッサージしてくれるところがあったり軽く食事がとれたり×××なのがあったり・・・と。そこらへんから今の「風呂好き」が始まったのかも知れません。
まあ、それでも世界的にもそうはないのかも知れません。一日一回は必ず風呂にはいる人の方が多い国、なんてのは。あ、シャワー浴びるってのも加えたらそうでもないかも知れませんが。

02:11 AM | 固定リンク

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