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09/24/2012
月並みにハングリー
なぜ日本人横綱は途切れたままなのか(iza!)・・・答えはカンタンで「弱いから」ということになりますか。努力とか才能とかだけではなく「縁」や「運」も関係してくるか、と。これは別に相撲に限った話ではありませんが・・・。
月並みに「ハングリーさが足りない」というのは、例えばボクシングやムエタイでも言われ続けてることではあります。
サッカーでも。ブラジルなんかで強力な選手がたくさん出てくるのは、貧乏で「サッカーが上手になったらお金持ちになれる」とサッカーばかりやる環境が多いから・・・とか言われてますが、たしかブラジルでもいわゆる「下部組織」というのはあったはずで。一概に「ハングリーさが足りないからダメだ」とも言い切れますまい。全員が全員貧乏だったから、というわけでもないでしょうに。それに下部組織に入るのだって熾烈な競争の果てなわけで、単純にハングリーさだけでは計れないところもあるかと。
もちろん血のにじむような努力の結果スターに這い上がった選手もいます。しかし全員がそういうわけではない・・・。
相撲はまたちょっと違ってきてるような気もします。そもそもは神事でそれが興行に変化。それ故に歴史があって古いしきたりも残っています。その辺からの「硬直」もあってクリーンだけではないイメージもあります。
・・・相撲の場合は下部組織も何もなく、いきなり部屋に入門してから稽古、稽古なわけで。それに生き残るのは大変に過酷でもあります。昔は「腹いっぱい飯が食えるから入門する」なんて人もいたそうですが・・・現状ではそういう人はまずいないでしょう。そもそもスカウトか入門待ちのみ、というのは相撲への興味が薄れがちな昨今ではいささか消極的な手、と言えるかも知れません。
かつて不祥事が相次いだ頃。ちょっと面白い書き込みを見たことがあります。
「神事の相撲と興行の相撲を分けちまえばいいんだ」
神事というにはあまりにもヒトの欲にまみれすぎ、興行というにはあまりにも暗黒面が多すぎる。昔ならその辺の兼ね合いが取れていたのでしょうけど、入門者の数も減り、スポーツの清廉さも求められるようになり・・・昔のままではどうにもうまくいかないようになってきてる・・・。
そういうとこから「変革」していかないとこのままずるずるいくのではないか、と。それでは日本人横綱も早々出てこないのでは・・・。
個人的には別にどこの国の人だって強けりゃ横綱になってそれでいい、と思ってます(かつてはハワイの人が多かった角界ですが、今はほとんどいないそうな)。それが神事としても興行としても「大相撲」ってもんでしょうし・・・何よりその真摯さゆえに今まで人気を繋いできていたと思うのですが・・・?
02:03 AM | 固定リンク