« あんなところに | トップページ | 二つほど 8/3 »
08/02/2012
こしょうがねえから
カンボジア産コショウをブランド化・・・国際市場を視野に(iza!)。ベトナム・インドネシア・インド・ブラジルなどが現在のコショウの産出上位国とのことであります。実はカンボジアは20世紀前半までは世界でも有数のコショウ産出国だったらしいのですが・・・1970年代の内戦で生産が中断。その復権を目指そう、ということのようであります。
・・・よく考えてみたら様々なスパイスの中で最も身近で、自分も結構使ってるのにドコ産かは全然知らなかったりして。南の方で作られてるのかなー、とか漠然と思ってたくらいで。
「コショウ」と言えば歴史の授業では欠かせない「大航海時代」であります。
冷凍や冷蔵技術のない時代、肉などの痛みやすい食材を保存するのはかなり大変なことでした。腐敗・・・つまりどうしても腐ってしまう。そこでコショウに含まれる、ピペリンによる抗菌・防腐・防虫作用を利用した食材の保存方法が用いられるようになったのですが・・・ヨーロッパなどではコショウを栽培できず。
そこで「インドに行けばコショウが手に入る」ということでアジアやその他地域への帆船による統治化が始まった・・・いや、これだけじゃないのですがコショウもその原因の一つではあったわけです。
現在では当時のように「金と同量で取り引き」とそこまで高価ではなく。粉になったものはフツーにどこでも買えますが。
基本的に4種類あるんだそうであります。「黒」「白」「緑」「赤」と。黒いのは「ブラックペッパー」としてフツーに売ってます。白い「ホワイトペッパー」も最近では単品でも目にするようになってきましたが・・・「コショー」として小ビンで売ってるのは両方をブレンドしたものであるようです。
この二つは別種でもなんでもなく。実は同じコショウ(Piper nigrum)の実だったりします。
「ブラックペッパー」=未熟な実を皮ごと乾燥させたもの
「ホワイトペッパー」=完熟した実を水につけて皮をむいたもの
さらに
「グリーンペッパー」=未熟な実をそのまま加工(塩水漬けやフリーズドライなど)したもの
ということになっていて、基本同じ植物の実、ということになります。
しかし「レッドペッパー(ピンクペッパー)」はコショウの実ではないものとコショウの実を完熟させた後乾燥させたものと二種類があるとのことで。用法なんかも違うと思われますが・・・そこまで使ったことはないので、どんなもんだかちょっと分からなかったりします。・・・今度何かに使ってみようかなあ・・・そんなに値の張るものではないようですし。
02:05 AM | 固定リンク