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08/21/2012
選択肢を増やす
という意味では一石を投じたことになるのでしょうけど。
「ブラックジャックによろしく」の商用・非商用を問わず無料の2次利用可能を佐藤秀峰氏が発表(Yahoo!:ITmediaニュース)。これまでも「この作品はどう扱ってもいいよ」的な発表のあった作品はありましたが・・・著作権放棄という形も多く。「著作権は放棄せずに2次利用全てOK」というのは、しかもこれだけのネームバリューのある作品ではそうはなかったように思います。
「著作権」というのはカンタンに言えばその作品が作り上げれられ、発表した時に製作者(もしくは製作集団)に自動発生する権利であります。
ただ、コレの取り扱いが色々問題になってるのも事実で。
例えばネット上。基本的に著作権者の同意なしには「コピー」はできないことになってるのですが・・・↑記事でもあるようにそんなこと言い出したらネットで閲覧、なんてのはできなくなってしまいます。ネットで「見る」というのは一時的にせよ「コピー」してることになりますし・・・その内容が著作権者に許可を受けてるかどうか、てのは確認のしようがないのも現状だったりするからです。
いわゆる「グレーゾーン」というやつで。「私的に楽しむ」のが目的ならば「コピー」も場合によっては許されているからでもあります。
さらに出版社など企業との関わり。当たり前ですがネームバリューがある、ということは何らかの利益を生むことになります。それによって様々なあつれきだとかしがらみも生まれることになり・・・問題が出てくる場合もあります。
メジャーとされる週刊マンガ誌に載ってる作品が「2次利用オールOK」になることはまずあり得ません。しかし作品はそもそもは製作者のものである、著作権がある、と主張することもできるわけで・・・それによって自分の作品の処遇を自らが決める、ということもやろうとすればできるわけです。やろうと思えば。理論上は。
が、実際はそういうことはまず無理かと。そういったところへ選択肢を増やせるようなこの動きはたしかに目新しいのですが。
・・・個人的にはそれこそ個人ではなくもっと色んなモノを巻き込んで欲しかったな、と。独走だけじゃあ、効果も薄いんではないか・・・と。
11:53 AM | 固定リンク