« こりゃあ・・・ | トップページ | ninjaと忍者 »
07/18/2012
ウナギのかば焼きは消えない
でも影響は出そうだなあ・・・。
アメリカ政府が来年3月のワシントン条約締結国会議にウナギの輸出入を規制する案を提出予定(Yahoo!:読売)。どういう案かはまだ分かりませんが、現行のヨーロッパウナギに対する「輸出入規制(管理当局の認定や手続きが必要)」と同じような「規制」ということなら即座に値が高騰に高騰して町からウナギが消える・・・ということにはならないとは思われますが・・・さて。
→ヨーロッパウナギの輸入規制はじまる(WWF:2009/3/23)
最初この話を聞いた時「ああ、アメリカウナギの規制が始まるんか・・・」とあんまし気にしてなかったりします。・・・個人的にはそれほど縁のある食材ではありませんし。日本で消費されるのはほとんどがニホンウナギ(国内産国外産含めて)なのでそれほど心配いらないか・・・と思っておったのですが。
アメリカ政府は現在規制されているヨーロッパウナギ以外の17種全てに関しても規制するべきだ、と・・・。
それだと主に食用にされてるニホンウナギやアメリカウナギはともかく、食用といってもかなり限定的とされるオオウナギとかニュージーランドオオウナギとかそういうマイナー?な種まで規制する、ということになります。実際、そういう他の種も将来的に数が減るという可能性はゼロではありませんし、乱獲を推奨するつもりもありませんが・・・なんだか案としてはかなり乱暴な気がしないでもないです。
ワシントン条約は基本的に「種の国際間での取り引き」を規制します。いくつかランク?があって一番上だと何があってもよその国へやってはダメ(もちろん例外はありますが・・・)ということになります。例えばパンダなんかがいい例ではあります(あれは一時的にレンタルしてるだけだったりして)。
ヨーロッパウナギはその中でも「当局が大丈夫というのなら輸出入を認めてもいいよ」というもので。だからヨーロッパウナギは輸出ゼロ、というわけではありません。一説には中国産ウナギの一部はニホンウナギではなくヨーロッパウナギという話もありますが・・・シロウト目にはまず違いは分からず。表記義務もないでしょうし・・・輸入する際にもそこまで明示する必要があるのかどうか・・・?
だから「ワシントン条約国会議に規制案が提出されて可決される→安い海外産ウナギが食べられなくなる→ウナギは高い国内産オンリーとなってかば焼きが高嶺の花を超えて幻の品となる」というわけではない、と思われます。
海産資源保護や種の保存という意味での「規制」はある程度は必要かと思われます。完全養殖の確立というのも一つの手ですし。
しかし十把ひとからげみたいな「規制」というのは・・・どうも。しかもこの手の「規制」てのはエスカレートしていくことがままあるもんですし。そうなったら今度は本当に・・・あるかも知れません。
12:10 AM | 固定リンク