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07/17/2012
こりゃあ・・・
信用できんわな。
政府の意見聴取会、電力社員が連日の原発擁護(Yahoo!:JIJI)。信用、というより一番最初に思ったのが
「なんでこんなバカなことするんだろ」
だったりします。こういう関係者が出てくればこういう意見が出てくるのはある意味当たり前なわけで(自社の商品をけなす社員、というのは・・・)現状、そういう意見が出てくればどうなるかは分かるはずなわけです。むしろあえて荒れるように仕向けたんかな、とか思ってしまうほどに。
この意見聴取会は「2030年の日本の原発依存度について」というもので。0%、15%、20~25%の三つに分けてそれぞれの意見を聴く・・・というものであります。2030年ならかなり先の話だな、と思うかも知れませんが18年後の話であります。今年生まれた子供が高校卒業、とかそれくらい時間ではありますが・・・現在の状況、と言うか進み具合からすれば10年くらいはあっという間に経ってしまいそうなので、実際はかなり近い未来の話ということになりそうではあります。18年経っても何も変わってない・・・という可能性すらゼロではないような。
現在の原発依存度は25%ほど、とされてますまからそこから減らそう、という方向性はある・・・のかも知れませんが。
しかしこの現況ではやはり「0%」つまり脱原発に意見が集中してしまうようで、他の2項目よりも多くの人が意見を述べたいと集中。「20%~25%」は数が少なくなる傾向にあります。その中から抽選で選ぶのですが・・・中には「20%~25%」に当選した3人のうち2人が電力会社関係者だった、とかそんな話もあります。
そりゃあ・・・やらせだと思うでしょうに。確率的にどうなってるんだろ、とか。
・・・と言うよりそもそもなんで当事者中の当事者である電力会社の関係者が「話したい」と応募してくるのか。その辺からして理解に苦しみます。公式な会なのでしょうから例えば公務員とかそっち関係の人は応募できないようになってるとは思いますが・・・なんで当該企業は応募できるんだか。
一般から意見を聴きたい・・・という枠をすでに破壊してるわけです。ばりばりの関係者が出てる時点で中庸性が失われます。
そういうとこを見直してもう一度開催し直したら、とは思いますが・・・しないでしょうなあ。イメージ的にもマイナスからスタートしてるのにさらにマイナスを加速させるようなことをやってるわけですし。このままやって「これで一般からの意見が集約できた」とかそういうまとめになりそうな、そんな気がしてます。・・・意味なさそうな気もするんですけど・・・これが現実なのかも知れません。日本の。
12:19 PM | 固定リンク