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06/23/2012

意外とよくある?

夏目漱石の「未発見」原稿発見、「門」が完全版に(Yahoo!:JIJI)。これで夏目漱石「門」の原稿751枚全てがそろったことになりました。なぜ欠けていたのか? というのはよく分かってないらしいのですが・・・実際はこういう例、よくあるのかも知れません。

有名なところだと宮沢賢治とか。
あの「銀河鉄道の夜」にも「何枚原稿ナシ」という注意書きがあるところがいくつかあって。当然ですがそこからはまた違った展開になってることも多く(ケンタウルス祭→サウザンクロス、とか)ちょっと読み手が引っかかるようなことになってしまってます。
もちろん、作者がそうなることを望んだ、とは思えません。何らかの事情で原稿が散逸してしまった・・・というのは往々にしてあったことなのかも知れません。
そう言えばマンガの原稿というのも、今から見れば昔はかなりいい加減な取り扱いだった、と聞きますし。そういう事情からなかなか復刊しない大作というのも結構ありそうであります。

昨今はデジタル化が進み、活字系でもデジタル、つまりPCで書く、という方も増えています(そうでない方も多数、というのもまた活字系ですけども)。賞に応募する際は「印刷したものを発送」というのがほとんどなんですが、大抵の場合は「直筆との違い」を要綱に載せてたりします。PC→印刷の場合、原稿用紙一枚(つまり20字×20行で400字)ではなくそれ以上に印刷してくれ、というのが多いです。そのため「原稿用紙換算枚数」というのが重要になってきます。
・・・原稿用紙に直筆ならそんなカウントは必要ないんですが。
ただ、賞によってはすでに「直筆不可」というところもありますし。それどころか印刷どころかテキストファイルでOK、てなとこもあったりします。

その辺は、まあ、それこそ色々事情がありそうなんですが・・・今回のように「直筆原稿を発見」というのは時代が進むとどんどん少なくなっていくんだろうなあ、と。はるか未来には「テキストデータを発見」とかそうなっていて、でもそれだと本当に「直筆」なのかどうか分からんわけで・・・なんか、余計ややこしくなりそうな気がするんですが。素直?に直筆原稿残した方がいい・・・のかも知れません。

02:01 AM | 固定リンク

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