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06/21/2012
やっぱりグレーゾーン
著作権改正法案成立・違法と知りつつダウンロードや個人所有であってもDVD のリッピング行為が違法に(Yahoo!:ITmedia ニュース)。
「違法にアップロード(製作者や著作権者などの許諾を受けてない)」されたモノを自分のPCなどにダウンロード、つまり取り込むと違法となって懲役2年以下または200万円以下の罰金、ということになります。
ただし、これは親告罪で・・・実際に権利を侵害された、とされる側が訴えて初めてこういう処罰が下ることに。
そして個人所有のDVDやゲームソフトなどでもコピーガード機能を回避したら法に触れる、と。以前は個人が楽しむ「私的複製」の範囲に含まれる、という判断だったのがそれから外れることになります。
・・・こうして見るとしごくまともなことが決まったように見えるのですが・・・。
厳密に解釈しちまうとネットで画像を拾ったり情報を得たりすることもできなくなります。例えばネット上でえっちな画像を拾う・・・「拾う」というのはPC内にダウンロードしていることと同じ行為だったりします。その画像が権利者が拡散を承知の上で流布されているのなら問題はないんですが・・・全然知らない、ただ自サイトにアップしてただけのもんがなんでそんなとこにまであるの・・・? となると↑の解釈だとこれは法に触れることになってしまいます。
ただ。これは「親告罪」ですんで、アップしてた権利者が相当数のPCの中をいちいち覗いて回って自分の画像を探し出して告発する必要がありますが・・・現実にはそんなん不可能でしょう。
それなりに大きな組織とか、明らかにうちのと同じモノを販売してるサイトがある・・・とかなら話は別でしょうけど。でもそれだったら今までとはあんまり変わらないような気がします。
コピーガードの回避、というのも。これが単純?に「コピーしちゃダメ」というのを無理やり突破して己の利益にしていった、というのなら違法化やむなし、とは思いますが。全部が全部そう単純なもんなんだかどうなんだか。
例えば動画投稿サイトはどうなるんでしょう・・・? そこまで全部取り締まるつもりがあるのかどうか、そういったところもナゾではあります。
さらに・・・なんだかよく分かりませんが「これで音楽CDが売れるようになる」という関係者もいるようですが。実際に違法ダウンロードが減ったとして・・・それでもCDの売り上げが回復しなかったらどうするんでしょうかね。
たしかにきちんとお金を払って品物を得るのは道義なのですが。売れなくなってる理由はそれだけじゃあ、ないでしょうに。状況的にCDだけに頼るんじゃなくて正規のダウンロード販売も平行して進めていけばいいのに。電子書籍もそうですけど、どうにもこの手の業界は「変化」に弱いような気がするんですが・・・大丈夫なんですかね。
12:14 AM | 固定リンク