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05/01/2012

コアラ危機?

オーストラリアで初めてコアラが「絶滅危惧種」に(Yahoo!:JIJI)。コアラ、と言うとパンダと並ぶ?「かわいい動物」みたいな位置づけになってますけど…実際はやはりパンダと同様に野生動物でいつもぬいぐるみ然、としてるわけでもないような。でも基本的に一日のほとんどを寝て過ごしてるようなもんなんで…そういう見方ができないこともないのかも知れません。
コアラ(Wikipedia)

ただ…やはりヒトと関わってくるとどんな動物でも何かしら影響は受けるものであります。
コアラがオーストラリアの開発に伴って欧米人の目に触れる頃でも「なんじゃこの動物は」てな感じで見られていたようで。「ナマケモノ」「クマ」「サル」と近しいと思われる動物といくら比較しても、どうにも似ていない(現在でも分類上はかなり独立してます)。さらに現地の人も食料にするケースはあったようですが、あまりウマイものではなかったようで…食ってるのがユーカリだけなので…それほど気にかけてなかったような向きもあります。

しかし時代が進むと毛皮目的での乱獲が始まりました。第一次大戦終了後には職をなくした軍人たちが大量に狩ったり、その後も数が減っているから保護しよう、という動きがあってもなかなか進まなかったり。
…絶滅へ突き進む場合、その動物を何らかの経済的目的で多数の人間が乱獲した、というのがある意味最も多い理由なのではないか、と。それまでさほど注目されていなくても乱獲することで「儲かる」のなら突き進んでしまうケースが多いかと思われます。
コアラもその例にもれず。1900年代前半にはかなり数を減らしていたと思われます。何しろ一日のほとんどを木の上で眠ってるような動物ですから。容易に狩猟できたわけです。
さらに…感染症の問題も。クラミジアやコアラエイズと呼ばれる病気で、これは今でも保護上の問題になっています。

そんなコアラですが実は今どれくらいの数がいるのか、となると…情報はまちまちだったりして。
ほぼ確実?に言えるのは「昔は100万頭は余裕で越えてたのに今は10万頭以下」とかその辺りでしょうか。現在「40万頭」という説もあれば「4万頭」という説もあります。…いずれにしてもその数が非常に減っている、というのは間違いないかと思われます。
…それでも保護活動そのものも実はかなり昔からやっていたようなんですが。…それでも「初めて」危惧種に指定、というのはなんだかなあ、とか思ってしまいます。

12:29 AM | 固定リンク

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