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05/15/2012

前脚が気になる

キューバと日本の合同チームが絶滅したと思われていた「キューバソレノドン」の捕獲に成功(カラパイア)。大まかにはモグラやトガリネズミに近い哺乳類で…ハイチにも似たような種がいます。しかしソレノドンの大きな特徴は哺乳類では数少ない「毒を持つ」ということで、今回の調査では毒を含むだ液の採取にも成功したとか。

トガリネズミやモグラよりは大きい方で、主に地上で生活。主食は昆虫などだそうで…大きくせり出した鼻で獲物を嗅ぎ当てて捕食します。
…生活形態がなんかニュージーランドのキーウィに似てるなあ、と。まあ、「地上性」「昆虫食」となると似たようなもんになるとは思いますが。
以前から「毒」に関しては知られていたようですが、なんでそんな物騒なもん持ってるか…というところはまだ分かっていないそうであります。歯をつたって毒が流れ落ちる仕組みになっている、とのことですんで、噛み付いた時に毒を注入もしくは付着ということなのでしょうけど…実際のとこはまだ不明。毒の強さとかそういうのもまだ分かってないそうで、今回のだ液採取に期待がかかります。どうやって「毒」を得ているのか、というのもありますし。ヘビのようにいわゆる「毒腺」を持ってるのか…それとも「毒」のある何かから「毒」を得ているのか。
近縁種のハイチソレノドンに関してもそういった研究はまだ進んでいないようですし。

実は↑記事の画像でミョーに気になったのが頑丈そうな前脚だったりします。
モグラに近い、ということは土に潜るのか…というわけではなさそうですし。長い爪は明らかに土中では生活しにくいでしょうし…トガリネズミは体の大きさのせいもありますけど、一般的にはあれほど頑丈な脚は持っていません。
…何だろ、獲物を押さえつけるのに有利なのか…それとも四足歩行を楽にするため…にしては爪の長さが気になる。そもそも体形からして走り回るようなカタチではありませんし。ネズミやリスのように前脚が小さくなってるのは前脚を別件、つまり歩いたり走ったりではなく別の方法で使いたいからだと思われます。例えば掴んだり持ったり。大抵はそういう用途に変化していくんですが、明らかに太くて頑丈であります。

後はアレかな、アリクイみたいにアリ塚…か、それに類する朽ち木とか…を壊すためかなあ、とか。でもなんか形状がそれっぽくないような。何か特殊な用法でもあるのかな…跳ぶ? 締める? なんでしょうね…?

実は最初に画像見た時に「鼻行類」という架空の哺乳類の絵を思い出しまして。これは「鼻」が発達して鼻で歩くようになった、という設定で。…もちろんそういうのの絵ですからみんな逆立ちしてて違和感があったのですが、でも、なんかどこかで納得できそうな印象もあって。
…なーんかそれと似たような印象を受けてしまったのは…やっぱり前脚がああいう感じだったせいなのかも知れません。

01:05 PM | 固定リンク

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