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05/03/2012

歯のある魚

神奈川県厚木市の善明川でピラニアが見つかる(Yahoo!:カナロコ)。実際、愛好家の多いピラニアなんですが…やはり心ない飼育者が捨てたと思われます。10cm前後ということは買った直後かそれともある程度育てた後(3cmくらいの幼魚を売ってることもあります)なんでしょうか。
現地から直接この川にのぼって来ることはあり得ない魚であります。日本で飼育しようとしてしきれないから捨てた、というのは許されない行為であります。一度そういう命を預かる、と決めたのならば殺処分を考えないといけない場合だってあるのです…。

↑の画像はピラニア・ナッテリーという最も一般的な種類で、最も大きな特長としては喉から腹部にかけて橙色になってます。ただ、コレも特定の条件が整わないと持続しないらしいので(水質とかエサとか)全身銀色のナッテリー、というのも存在まします。
ピラニア(Wikipedia)

しかしこの魚ほど誤解されてる魚も…って、サメの方がひどいですか。
よくある「人喰い」というイメージは映画や小説などで着いたものと思われます。実際、獰猛な性格のものもあって、大型の動物も襲って食べる、ということになってますが…そういうのは相当数に群れでいる時の話で。個人の飼育下だとせいぜい10匹足らず、というところですけども、共食いの習性があるのでそんなに群れさせたりはできないもんなんだそうです。
本当のとこはかなり臆病な魚でエサをやってもすぐには食べない。こっち、つまり水槽の向こうにいる人間の姿が怖いらしくて姿を消すと食べるんだそうで。もちろん、慣れてくれば人前でも食べますが。

以前聞いた話だと、水槽の前に一人しかいないと何事もないように振舞うのに、三人いると怖がってしまう、とか…。自分も過去にピラニアじゃないけどそれなりに大型魚飼ってましたけど、自分ひとりだと何ともないのに何人か友達が来た時にびっくりして水槽から飛び出した、なんてことがありました。意外と水槽の中からこっちを見てるということでもあります。

しかし…その歯はたしかに鋭いものであります。何かの拍子にかすっただけでもかなり出血しそうなほどに。
そのため↑の放流ピラニアも早急に回収する必要がありそうですけど…実は熱帯魚なので日本ではまず冬を越せません。しかも最近の善明川では水温は20度いってないらしく、生存は難しいだろう、と…。
…と、断言できりゃいいんですが。実は日本の川にも20度以上を常にキープ、というスポットがままあるらしく…そういう場所に辿り着くと生き残る可能性もあります。実際、例がないわけではありません…。

ところで。世界淡水魚水族館アクア・トトぎふには「カフェ&レストラン AROWANA GARDEN」が併設されていて「ピラニアのからあげ甘酢あんかけ」がメニューにあるのだとか。一日10食限定で5/6までなんだそうで。現地では食用になっているピラニアではあります。食べてみたいとこなんですけど…岐阜かあ…。

12:01 AM | 固定リンク

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