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05/08/2012

落語好きです

でもそれだけです。ひいきとか粋とかそんなんでもなく。寄席で直接聴いたこともなく…でも五代目小さんのCDは良かった…。
柳家花縁の「世界はまるで落語」(1)(iza!)
この花縁師匠は五代目小さんのお孫さんにあたります。小さん師匠、と言えばインスタントみそ汁のCMにも出てらして…お孫さんの花縁師匠がCMにお出になったこともあります「うまいねぇ、これがインスタント?」って。

自分と落語の出会いは二つあります。
幼少の頃、何かの時に親父が誰かからもらったカセットテープを聴いたことがあって、そこに落語が入ってました。一つは…もう題名も思い出せないのですが、海軍の兵士が自己紹介をする、とそういう噺で…もう一つが「水道のホース屋」で。腹抱えて笑った記憶があります。…こんなんがこの世に存在するんだ、って。一通り、と言うとヘンですけど、本は色々読んでたガキだったのです。それが…話芸という「聞かせていく芸」に初めて触れた瞬間だったわけです、まあ、そんなにカッコイイもんでもないですけど。
かなり後、最近になってCD付きマガジンで六代目三升家小勝のものだった…というのを知って。改めて聴いたのですけれどあの時のような感動?はなく…逆に懐かしさと「ああ、これかあ…」という妙な納得があったりしました。

もう一つは…星新一だったりします。ショートショートの名手。
これも何かの時に「落語は意識しますね」的な発言を目にして(さらに自由律俳句の河東碧梧桐がいい、という発言も目にした結果、自分は種田山頭火が好きになってしまった、という…)しまって。さらに古谷三敏「寄席芸人伝」や石森章太郎「さんだらぼっち(落語ネタが多く出てくる)」に出会ってしまっては。
もう落語を意識しないわけにはいかない、と…なんかそんな流れになってしまったわけです。
その流れに乗ってハマッた?みたいなのが北村薫「円紫さんシリーズ 」なわけで。落語繋がりではあったのですけれど、シャーロック・ホームズも好きだった自分はここから「日常的ミステリ」にもハマっていった、という…そんな繋がりもあったりします。
…なお、蛇足ですが。本屋で本を探す時に「北村薫」「北杜夫(実は星新一と同年代で一緒にソ連に旅行したりしてます)」と「北」を探すのがクセみたいになっていて、それで「北森鴻」を見つけてこういうのにもハマってしまった、という…。

まあ、そんなんもあって自分の部屋には落語関係のCDとかたくさんあったりするんですが。
…なまじ噺の知識とかが先行しちまって全部聴ききれてない、というのがなんとも。現代の師匠方のDVDもあったりするんですが…なんかモッタイナイ、と言うか現在のビミョーに精神的に忙しい状態から脱却できた時にじっくり聴き倒したい、観倒したい、とか…。
それでも好き、というのは変わらんのですが。まあ、こんな状態では「エセ落語好き」みたいなもんですかね。

03:46 AM | 固定リンク

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