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03/21/2012

ミスマッチ?

2010年春に卒業した「新卒」のうち約半数以上が就職できず、あるいは早期離職(Yahoo!:毎日)…って、これは見出しにならって記してみたのですが。なんか…ちょっと違うような、そんな気がしてくるのです。

まず「中退」について。
中学での中退は、まあ、ないのですが高校での中退は約20%と二割弱。そして大学や専門学校では10%程度…ほぼ一割でしょうか。それが…なぜか「就職できない」「早期離職」に含まれています。
いや、中退したからってイコール無職、というわけではないでしょうに。その後の追跡調査までする必要があるのかどうかは別としてもなんでこれも数字に加えてしまうのやら…? 中退して立派に働いてる人だって必ずいるはずなのですが…?
「中退」を外してみれば高校では「就職できない」「早期離職」は五割ほどになります。大学などでは五割を切ることになります。まあ、それでも多いのですけれど。

そして「卒業後無職・アルバイトなど不安定な状態」とは。
短期の労働者であっても職は職だと思うのですが…ここら辺は「無職」「アルバイト」と切り離しても良かったのでは、と。たしかに条件や状況によってはそれだけでは生活していくことができなかったりはしますけど。でも…「アルバイト」であって「無職」ではないわけです。
どうも国としては「パート」「アルバイト」は職ではない…としているような向きがあって、やや不安だったりします。いわゆる「ニート」にしても分類?は「ニートやアルバイト」という風に一緒くたにする傾向がありますし。現行の状況ではフルタイムで働けない労働者が増えている…という認識がないのかそれとも認めたくない、とか…?
これも切り離して(注釈を加えるとか)見ると…大分違ってくると思うのですが。

さらに「早期離職」も。
これも一応「就職」してるわけで。もちろん事情は人それぞれですから断定はできませんが(当人にやる気がないからだ、根性がないからだ…と決め付けるわけにもいきますまい。家庭の事情とかどうしようもない場合は…?)。そしてこれこそが「ミスマッチ」ということで雇用する側とされる側の食い違いが最近多いからこういう例が増えている、となってますが…状況的にはそんなもん、いつの時代だってあったはずで。それは理由にならないと思われます。
現在の状況、と言うことで加えているのかも知れませんが。それなら「中退」を完璧無視しているのはどうなんだ、とか。「就職できなかった」率で見るのならこれは別に加える必要はないのでは?

いたずらに不安を煽っている…とかそういうことは言いたくないのですが。でも片方で年金支給年齢引き上げ=高齢者の再雇用を義務付けようとする一方で若者も雇用しろ、というのはなあ…と。
雇用の問題はミスマッチとかそういうのではなくて、景気の問題が大きいと思うのです。
景気が良くなれば雇用も増える。結構単純な話じゃないのかな、と。…では政府はそういうこと、つまり景気回復に手を尽くしているのか、と言えば。
…どうなんでしょうね。現況では表立った効果は表れていないと思いますが。それこそ↑のような雇用結果がそれを示していると思いますが。

01:01 AM | 固定リンク

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